過去ログ - 〜 イグノラント・ワールド 〜 「無知の世界」     
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379:>>378続き ◆nZhKGkSNSA[saga]
2014/07/13(日) 20:50:15.24 ID:h1LgFglH0



 ◇



キラは静かにその時間を待ち続けた。
どこに隠れたかは分からないが、ユキナは少なくともこちらを殺しに襲ってきていた。
言い換えれば、ユキナはどこに身を潜めようとも必ずまた自分を襲いに姿を表すはずである。
つまり、ユキナがまたこちらに刃を向ける可能性が一番高い。キラはその瞬間をねらっていた。
と、

キラ「……見つけた!」

背後から響く軽快な足音にキラは反応を示して、握る大剣ごと回転した。
そしてまたも、キャインッと言う金属同士が激しくぶつかり合う音がこの広場を駆け抜けて、同時にキラの腕には圧倒的負荷が襲う。
まるで人形のように表情一つ変えないユキナの顔と再び視線が交じりあった。
途方もない力をただ殺人にのみ振るうユキナの顔を苦に歪んだ双眸で一瞥してやる。
途端に大剣は宙を舞って、キラの腕に降り懸かっていた負荷が消えた。ユキナが二撃目で大剣を払ったのだ。
すぶっと地に突き刺さる大剣を目で追いながら、もう一度ユキナの顔を目にしたときには既に、凶剣は縦に降りおろされていた。
時期にキラの全身には途方もない激痛が襲うだろう。そう思案したキラは、両目を堅くきつく瞑って___


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