過去ログ - 鷺沢文香「図書館はどこですか」
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1: ◆Xh.MVoNL.A[saga]
2013/12/10(火) 05:32:47.48 ID:ewdYN1oo0


――10年前のあの日から、私は探していたのかもしれない


※モバマスSS中編、鷲じゃないよ、さぎさわさんメインです
※もちろん二次創作です(いろいろとアイドルの過去なり関係性なりが捏造されています)
※文香の叔父は文香の実家と同じ町に住んでいるという設定です
※過去作と同じ世界線ですがここから読み始めても差し支えありません
※今回ちと長いですがさくさく投下します

過去作
並木芽衣子「休暇旅行」
高峯のあ「銀河通信」
大原みちる「マイケルという名のパン屋さん」
「空からキラリが」

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2: ◆Xh.MVoNL.A[saga]
2013/12/10(火) 05:34:49.79 ID:ewdYN1oo0
文香の叔父の書店


文香の叔父「や、文香ちゃん。棚卸手伝ってくれて助かるよ」

以下略



3: ◆Xh.MVoNL.A[saga]
2013/12/10(火) 05:36:05.97 ID:ewdYN1oo0
「てんちょーさぁん!この棚、終わりましたぁ!」

「店長!こっちのやつも数えるんですかー!?」

叔父「ちょっと待て!そいつはもう終わったやつだぞ!ダブらせるなよ!」
以下略



4: ◆Xh.MVoNL.A[saga]
2013/12/10(火) 05:37:02.93 ID:ewdYN1oo0
「あてて……す、すいません!」

叔父「怪我は無いか?まったく……いっぺんにそんないっぱい持つからだ」

叔父「とにかく、今落とした本と積んであった本とを分けにゃならんな……」
以下略



5: ◆Xh.MVoNL.A[saga]
2013/12/10(火) 05:38:09.26 ID:ewdYN1oo0
…………


ガサゴソ………

以下略



6: ◆Xh.MVoNL.A[saga]
2013/12/10(火) 05:39:16.28 ID:ewdYN1oo0
私が偶然掴んだ最後の一冊……

少なくとも10年以上は経っているであろう、全体的に色褪せてしまっている

表紙や裏表紙を見ても、所々汚れが目立つ
以下略



7: ◆Xh.MVoNL.A[saga]
2013/12/10(火) 05:41:46.69 ID:ewdYN1oo0
『ねえ、ふみかちゃん』

『この本……とってもおもしろいから読んでみてよ』

『……ち、ちがうよ!そういうことじゃなくて……!』
以下略



8: ◆Xh.MVoNL.A[saga]
2013/12/10(火) 05:42:52.67 ID:ewdYN1oo0
「…………?……文香ちゃん?ちょっと、文香ちゃんってば」

文香「……!!!」

叔父「そ、そんなに驚かなくったっていいじゃない」
以下略



9: ◆Xh.MVoNL.A[saga]
2013/12/10(火) 05:50:39.62 ID:ewdYN1oo0
叔父「ん?その本に夢中になってたのかい?」

文香「は、はい……」

叔父「ちょっと貸して……んー、かなり汚れが目立つな……」
以下略



10: ◆Xh.MVoNL.A[saga]
2013/12/10(火) 05:55:35.68 ID:ewdYN1oo0
その夜

文香「…………」ペラ

文香「……、…………」ペラ
以下略



11: ◆Xh.MVoNL.A[saga]
2013/12/10(火) 05:56:13.29 ID:ewdYN1oo0
…………

そうだ………彼だ

この本を手に取った時……頭の片隅に現れた記憶に映っていた男の子……
以下略



12: ◆Xh.MVoNL.A[saga]
2013/12/10(火) 05:57:25.21 ID:ewdYN1oo0
『ねえ……この漢字、なんて読むの?』


ユキトくん

以下略



13: ◆Xh.MVoNL.A[sage saga]
2013/12/10(火) 05:58:23.27 ID:ewdYN1oo0
『ふみかちゃん』

『ごめんなさい……』

『……ぼく、こんどお母さんとお引越しするんだ……』
以下略



14: ◆Xh.MVoNL.A[sage saga]
2013/12/10(火) 05:59:38.32 ID:ewdYN1oo0
…………ああ、そうだ

10年前のあの日……そう、彼が指定したあの日曜日……

あの日を最後に、彼は私の前から姿を消したのだ
以下略



15: ◆Xh.MVoNL.A[sage saga]
2013/12/10(火) 06:00:53.24 ID:ewdYN1oo0
――結論から言ってしまえば、私はあの日、彼と図書館へは行かなかった

いや、行けなかったのだ

お昼を10分ほど過ぎたころだったか……
以下略



16: ◆Xh.MVoNL.A[sage saga]
2013/12/10(火) 06:02:12.02 ID:ewdYN1oo0
翌日



モバP『え?もう一日そっちにいたい?』
以下略



17: ◆Xh.MVoNL.A[sage saga]
2013/12/10(火) 06:02:59.09 ID:ewdYN1oo0
……これでよし

次はいつ帰ってこれるかわからない

せっかくの休みなのだ
以下略



18: ◆Xh.MVoNL.A[sage saga]
2013/12/10(火) 06:04:04.98 ID:ewdYN1oo0
『ふみかちゃん』

『……読んでくれた?』

『………そうだよね。ふみかちゃんにはむずかしかったかもしれない』
以下略



19: ◆Xh.MVoNL.A[sage saga]
2013/12/10(火) 06:07:13.65 ID:ewdYN1oo0
P「………え?文香さんが帰ってこない?」

叔父『そうなんです……彼女の実家にも連絡がないようで……』

叔父『というより文香ちゃん、携帯電話を置いていってて……』
以下略



20: ◆Xh.MVoNL.A[sage saga]
2013/12/10(火) 06:08:45.85 ID:ewdYN1oo0
文香「…………」ザクッザクッ


……最初にこみあげてきたのは、不安だった

以下略



21: ◆Xh.MVoNL.A[sage saga]
2013/12/10(火) 06:10:15.28 ID:ewdYN1oo0
『ふみかちゃん』

『…………ふられちゃった』

『桜庭くん………、やっぱり、女の子じゃないと好きになれないんだって』
以下略



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