過去ログ - 対木もこ「私と荒川憩のカレーうどん戦争」
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24: ◆cvvZKri7SI[saga sage]
2013/12/11(水) 04:57:36.22 ID:3XmGIBxHo

「対木さん」

 今日はよく話しかけられる日だ。
 厄日だったか。

 軽く溜息を吐きながら振り返ると、良く見知らぬ生徒がそこにいた。
 おどおどとした、私よりほんの少しだけ背が高いかもしれない女子だ。
 もしかしたら案外同じか。いや、むしろ私のほうが高いんじゃないか?
 だってほら、こう距離を置くと、一応頭も見えるし。てっぺんは見えないけど。
 あと、女子高だから女子しかいないんだけど。

 ざっと視線を頭のてっぺんから下へと流す。
 体育着を着ているあたり、おそらく次の授業が体育なのだろう。
 昼食の後に体育とは可哀相な時間割だ。そんな時間割を立てた教師はきっと馬鹿だ。

「……」
「えぇとね……ちょっと、良いかな?」

 出来ることならば放っておいてほしいけれど。一応名前を出して呼び止められた事を考え、話だけは聞くことにする。
 もしかしたら、教師からの言伝かもしれないし、まぁ、全く無駄な世間話をしようという雰囲気でもないし。

「一応、クラスメイトなんだけどな……」
「……」

 ……。
 ……さいですか。

 ……。
 ……ってことは、それはつまり、私も次の授業体育じゃねぇか。

 昼食の後に体育なんてさせるんじゃねぇよ。

「ちなみにマラソンだよ」

 ぶちころすぞ。


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