過去ログ - 対木もこ「私と荒川憩のカレーうどん戦争」
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◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 05:00:05.83 ID:3XmGIBxHo
「あ」
一年の廊下を歩いている途中、突然クラスメイトが思い出したかのように声を出した。
一瞬、あのナース服でも現れたのかと思って警戒したが、どうやらそうではないらしい。
「そうじゃなくて。教室の鍵、閉めちゃったよ」
閉めたのかよ。
「でも、鍵は持ってるから」
持ってるのかよ。
じゃあ言うなよ。
「ご、ごめん……」
しかしなんでお前が教室の鍵を持ってるんだ?
まるで委員長みたいだな
「委員長だよぉ……」
委員長だった。
まぁ、さっき言ったとおり、どうやら私は入学式の日にホームルームにさえ出ていなかったらしい。
だとすれば、その時に委員長なり何なりをクラスで決めたのだろう。だとすれば、私が知らなくてもおかしくはない。
しかしそれにしても、わざわざ委員長なんて大変な仕事引き受けてこいつも馬鹿だな。
「え?」
教室の鍵を開けながら、腑抜けた声できょとんとした声を上げる。
こいつの性格からして、自分から委員長に立候補するとは考えにくい。
大方誰も立候補しなくて、押し付けられたんだろう。
「ええと……」
誰だって面倒な仕事はしたくない。私はその場には居なかったけれど、委員長が決まらず視線での押し付け合いがあったことくらいは想像できる。その槍玉に挙げられたのがこいつと言うのもおかしくはない。
「……、実はそうなんだ。えへへ……」
困ったように笑った。
笑いながら困ったともいえる。
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