過去ログ - 対木もこ「私と荒川憩のカレーうどん戦争」
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72
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◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/13(金) 16:06:15.26 ID:1dwOiOSUo
「直接の死因がどっちかは分からないけど。首の刺し傷が先なのは確か」
「その根拠は?」
「首を刺されたから、被害者は頭を打った」
「……あ。そうか」
以下略
73
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/13(金) 16:06:47.68 ID:1dwOiOSUo
「じゃあ、被害者は何で首を刺されたのかな」
「その前に」
中年刑事の言葉を制す。
以下略
74
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/13(金) 16:07:13.44 ID:1dwOiOSUo
「動機……分かるのかね?」
「……」
答える代わりに、私は視線を横に移した。
以下略
75
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/13(金) 16:07:40.04 ID:1dwOiOSUo
「委員長さ。机、新しいよね」
「……っ」
「新しいだけじゃない。机の中、何も入ってない」
以下略
76
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/13(金) 16:08:06.90 ID:1dwOiOSUo
「五時限目の前。私にタオル貸したよね」
「……」
委員長は答えない。私の言葉を反芻しているのか、それとも反論しようとしているのか。
以下略
77
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/13(金) 16:08:33.82 ID:1dwOiOSUo
「もこちゃん」
反論できない委員長の代わりに手を挙げたのは、ナース服だった。
この状況で質問を出来る辺り、やはりこいつの精神構造は良く分からない。
以下略
78
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/13(金) 16:09:00.83 ID:1dwOiOSUo
それより考えられるのは、被害者の友人だと言うあの茶髪だろう。
席で言うと、委員長を挟んで横一列に並んでいる。
「……、その、委員長の隣の子が、委員長にちょっかいを出してて」
以下略
79
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/13(金) 16:09:27.52 ID:1dwOiOSUo
「なるほど、わかった」
しばらく黙っていた中年の刑事が、再び口を開く。
以下略
80
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/13(金) 16:09:53.84 ID:1dwOiOSUo
「ディバイダー……って、なんや?」
主に設計や計測で使う器具だ。面倒なのでディバイダでもディバイダーでも、どっちでもいい。
コンパスの両端が針になっていて、描けない替わりに、計測に特化している。
以下略
81
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/13(金) 16:10:19.93 ID:1dwOiOSUo
「……凶器はどこにあるのかな」
意外とこの中年刑事、容赦がない。
以下略
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