26: ◆sHQ8Cu7iCY[saga]
2013/12/11(水) 19:39:00.52 ID:h4CI0vyoo
エリカ「位置に付いた。砲撃準備よし」
亜美「こっちも準備完了よ」
ののみ「てきの増援の気配はありません」
27: ◆sHQ8Cu7iCY[saga]
2013/12/11(水) 19:40:40.82 ID:h4CI0vyoo
その後は一方的な攻撃が続いた
四方を囲まれた幻獣は右往左往した挙句、碌な反撃もままならぬうちに壊滅
九州を支配していた幻獣軍はほぼ消滅した
沙織「勝った……勝ったの?やったー!」
28: ◆sHQ8Cu7iCY[saga]
2013/12/11(水) 19:41:27.28 ID:h4CI0vyoo
口々に勝利の喜びを叫ぶ仲間たち
後方まで戻ったみほは舞の元に向かった
みほ「まだ、なんだか実感が沸きません……」
29: ◆sHQ8Cu7iCY[saga]
2013/12/11(水) 19:42:39.44 ID:h4CI0vyoo
瀬戸口「そうだな、九州の完全な安全確保はより時間がかかるだろう。各地の復興・戦後処理。ここからが本当の戦いとも言える」
善行「本当に沢山の学兵たちが犠牲になりました。あなたたちと同じ、学園艦という場所で青春を送るべき若い命が。子供たちを戦場に送り出してしまった責任を、大人は取らなくてはならない」
みほ「善行さん……」
30: ◆sHQ8Cu7iCY[saga]
2013/12/11(水) 19:49:35.91 ID:h4CI0vyoo
カチューシャ「ふーむイマイチ歯ごたえが無かったわね」
ノンナ「損害が無いことが何よりですよ、カチューシャ」
カチューシャ「それもそうね。また会いましょう、ミホーシャ」
31: ◆sHQ8Cu7iCY[saga]
2013/12/11(水) 19:51:18.59 ID:h4CI0vyoo
まほ「仲間を庇い撃破された、と言うところまでは聞いているだろう?だが私はそこでは死ななかった。負傷した仲間の戦車兵を引っ張り出し、何とか脱出したものの周りは幻獣に囲まれていた。死を覚悟したときに芝村の手の者に救われた」
みほ「芝村の人に……でもそれならどうして戦死したって……」
まほ「私が乗っている人型戦車、栄光号というのだが、あれはサンダース大付属の学園艦で開発されていたものだ」
32: ◆sHQ8Cu7iCY[saga]
2013/12/11(水) 19:55:28.24 ID:h4CI0vyoo
まほ「うん。あそこは全国でも屈指の大きさの学園艦で各種施設も揃ってるし、なにより
長崎所属だから実戦データも多く取れた。でも知っての通り人型戦車は動かすのもやっとの兵器でその上適性パイロット自体希少だ。だから私に白羽の矢が立った」
みほ「……原さんが栄光号を見たときに、凄く嫌なものを見る顔をしたの。お姉ちゃんを戦死扱いしないといけないくらい、その栄光号……何かあるの?」
33: ◆sHQ8Cu7iCY[saga]
2013/12/11(水) 19:58:15.39 ID:h4CI0vyoo
まほ「でも私に拒否権は無かったよ。仲間の傷は深く、彼らの口利きで芝村の専任医療スタッフに診てもらえることになった。サンダース大付属学園艦は、実は機関部のトラブルで今もあの場所に停泊したままだ。私はそこの住民たちも守りたかった」
みほ「ケイさんたちはサンダースを見捨てたって言ってたけど……無事だったんだ」
まほ「学園艦は守りに関しては鉄壁と言えるからね。最も、甲板上の町や防衛設備はもう壊滅してしまったが……」
34: ◆sHQ8Cu7iCY[saga]
2013/12/11(水) 19:59:03.83 ID:h4CI0vyoo
まほ「あの撤退戦で最後まで戦った学兵のほとんどは、熊本の同胞たちだ。取り残された仲間を、私はどうしても見捨てられなかった……助けることが出来たのはほんのわずかで、私が見つけたときには事切れていた場合がずっと多かったけど」
みほ「お姉ちゃん、そんな戦いをずっと……」
まほ「みほを助けることが出来て良かった。今まで頑張ったね」
35: ◆sHQ8Cu7iCY[saga]
2013/12/11(水) 19:59:47.75 ID:h4CI0vyoo
まほ「お母様が落ち込んでいたと言っていたな?」
みほ「あんなに塞ぎ込んだお母さんは初めて見たよ……私のことも全然目に入らないみたいで」
まほ「みほ、お母様から私に連絡があったんだよ。みほのことを守ってくれと。それから……すまなかったと。あれは立ち直った後だったんだな」
36: ◆sHQ8Cu7iCY[saga]
2013/12/11(水) 20:02:26.89 ID:h4CI0vyoo
みほ「もう行っちゃうの?」
まほ「一度サンダースに戻らないといけないんだ。データのフィードバックもあるし、何より簡単な整備はともかく、深部まではここの人たちに見せるわけにはいかない」
みほ「またすぐ会えるよね」
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