過去ログ - [ケモナーと人外娘好きは]男「安価で妖怪たちのいる日常」[集合]
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36: ◆bCs0r4M9IE[saga]
2013/12/12(木) 18:39:17.07 ID:zCbuxXs50
九尾の狐

狐は元来人を騙す妖怪とも神の使いとも神としても扱われ、色々なところでまさに千変万化、千の崇拝伝説伝承があれば万もの姿があった。

その内には邪神と呼ばれたものや禍津神、大妖怪、悪魔の化身なんかもいたらしい。

しかし今はもう文献の中のみの存在であり、ある時を境にその姿は歴史から消え去った存在


猫又「わっちも初めて見るの。白い毛の九尾…かや」

白狐「うむ、それはそうだ。この私でさえ君たちの姿は記憶にないからな」


いや、そういう意味ではないが


白狐「しかも見たところ一方は霊感に精通した人間でもう一方は強力そうな妖怪ではないか。かなり珍しい組み合わせだ」


白狐が物珍しそうに、いや実際ここまで仲が良いのも珍しいだろうけど、興味深そうに遠慮なくこちらをジロジロ見てくる。

どこかしら楽しそうにも見える。ってマジで妖怪の表情が読めるようになったらおしまいだ。


猫又「ふむ、わっちは強力"そう"な妖怪ではない。超強力な大大妖怪じゃ」


そんなのどうでもいいだろ


男「あんたも珍しいな。狐の妖怪はすでにいなくなったと聞いていたが…封印されていたから逃れられたのか?」


世界中の狐族が一時を境に消え去ったならその原因があるはず。そして、"それ"から逃れられたのなら爺さんが封印していてたからか?


白狐「…」


白狐の眼光が鋭くなり、俺を睨みつける。

ちなみに俺の目の前にいる九尾の白狐は俺の背よりも大きく、正に神といった風格を宿していた。

見たところメスだな。…なんで俺は人型ではない妖怪の性別まで顔で判断できるのだろう


猫又(長い間妖怪と接しすぎたんじゃ、このままだと将来妖怪と結婚する未来が見えるの)


やめろ!


白狐「君は…君達は何も知らないのか…?」

男「…何がだ?」

白狐「狐族は…私達は」ギリ

男「っ!?」


白狐の妖気に殺意が混じった。

しかしそれは一瞬のもので潮が引くようにすぐに冷めていった


白狐「…いや、やめておこう。君達は本当に何も知らなさそうだからな」

猫又「ほぉ、分別はあるんじゃな。わっちはてっきり八つ当たりをするもんじゃと思ったがの」

白狐「なに、私だって一応"神"と呼ばれた妖怪だ。いくら人間が憎かろうと無実の君達に掴みかかっても意味ないことぐらい分かるさ」

男「人間が…?」

白狐「君が気にする必要はないさ。他人の罪を受け止めるのは理解している連中だけでいい。私のような、な」

猫又「ところで主は何の神なのかや?」

猫又「禍津神…とか、かや?」


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