過去ログ - これは、幻想に打ちのめされた男の話
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173: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/17(金) 02:41:34.88 ID:wjq2NntMo
「まあまあいいじゃん。人間に見つかったら食べちゃえばいいし、
妖怪に見つかっても
対したことには思われないよ。障壊ったら心配性だなあ」
キョンシーを窘めるのは、分厚い魔導書を持った金髪青眼の少年──ユートピー・サタンクローズ。
174: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/17(金) 02:42:28.37 ID:wjq2NntMo
「それにしてもお前の魔法は便利アル。瞬間移動まで出来るなんて頭領のお株を奪っているネ」
「いや、まだまだだよ。タイムラグも大きいし、有効範囲も短いし、下準備も要る。
解消されないような課題ばかりだから安心してよ」
175: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/17(金) 02:43:04.09 ID:wjq2NntMo
「ふーん。分かったよ。じゃあ僕は博麗神社ね」
「待ち合わせはここアル。時刻は亥の刻ネ」
「了解」
176: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/17(金) 02:44:39.92 ID:wjq2NntMo
***
177: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/17(金) 02:45:42.72 ID:wjq2NntMo
(普通に階段を登ってくる来客……アリスかしら)
対象から出ているものが、魔力であると感じた霊夢は、空を飛ばない、
比較的よく会う魔法使い──アリス・マーガトロイドを思い浮かべた。
178: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/17(金) 02:46:53.51 ID:wjq2NntMo
(参拝客……よね?鳥居の前で突っ立ってるけど)
霊夢の感想通り、少年は鳥居の前で歩みを止めている。
不審に思った霊夢は少年に向かって歩いていく。
179: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/17(金) 02:48:58.38 ID:wjq2NntMo
「あ、ああ、君がこの博麗神社の巫女さん?何の用かな?」(あっ、可愛い)
「……それはこっちの台詞よ。あんた鳥居の前にずっと立ってるけど、何の用?
参拝客なら入ればいいじゃない」
180: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/17(金) 02:50:08.52 ID:wjq2NntMo
「……そう。ならどうぞ」
「じゃあ、お言葉に甘えて入らせてもらうよ」(た、助かった)
181: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/17(金) 02:50:58.77 ID:wjq2NntMo
ユートピーはその表情を、照れの入った顔から、真剣な顔に変えた。
182: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/17(金) 02:53:26.31 ID:wjq2NntMo
「……そう言えば、幻想郷にも魔法使いがいるんだったね。失礼、驚いた拍子に魔力がつい吹き出しちゃって」
183: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/17(金) 02:55:13.54 ID:wjq2NntMo
ユートピーは財布を手に取り、賽銭箱の前に歩いた。……霊夢の思考が切り替わる。
(……ん?)
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