過去ログ - これは、幻想に打ちのめされた男の話
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274: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/03/18(火) 19:50:16.95 ID:fI2wOcj60
275: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/03/18(火) 19:51:33.01 ID:fI2wOcj60
俺は逃げる準備をした。未完成だった蓬莱の薬を盗み出して服用し、身体を安定させ、
月の羽衣を使って地上へ逃げた。途中で兵士の兎と人を幾らか殺した。
276: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/03/18(火) 19:52:21.71 ID:fI2wOcj60
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277: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/03/18(火) 19:52:51.19 ID:fI2wOcj60
俺はあまり自信の無い日本の敬語を使ってこう言った。
278: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/03/18(火) 19:53:22.62 ID:fI2wOcj60
「こんにちは。もしかして、信徒の方かな?」
「……はい」
279: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/03/18(火) 19:54:26.00 ID:fI2wOcj60
「俺はここの神父の友人でね。彼がいない間、偶に来て掃除してやっているんだ」
「いつ頃お戻りに?」
「長い用事と言ってたから……まあそれでも、あと数日のうちに帰って来ると思うよ」
280: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/03/18(火) 19:55:21.66 ID:fI2wOcj60
「……では、失礼します」
俺は教会をあとにした。残念だが、来るのはもう暫く後にしよう。
281: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/03/18(火) 19:56:42.25 ID:fI2wOcj60
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282: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/03/18(火) 19:57:10.43 ID:fI2wOcj60
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283: ◆3vJ/24qVzU
2014/03/18(火) 20:07:21.45 ID:fI2wOcj60
遠目から捉えた死体は、肩口に傷を負っていた。俺の知るところでは、銃で撃たれたものに近い。
だがそれ以外は、不思議なくらいに目立った外傷が無く、すぐに死ぬには些か足らないように思えた。
284: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/03/18(火) 20:08:04.98 ID:fI2wOcj60
「……もしかして、外から来たのか?」
「はい」
「来てから間もないようならまだ知らないかもしれないが、最近人里では通り魔のような
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