26: ◆CiplHxdHi6[saga]
2013/12/14(土) 00:29:46.26 ID:9Oq90F5Q0
「……と来たから」
「へ?」
「ティンと来たんだ! 小日向さんならトップアイドルになれるって!!」
「えええ!? わ、私がトッピュアイドル!?」
「そうだよ! トップアイドルさ! 誰からも愛され、人々に夢を与える。そんな素敵なアイドルに君ならなれる、そう思っている! だから」
「俺は君をプロデュースしたい。誰よりも魅力的な女の子にしたいんだ」
彼の言葉に納得するに値する根拠なんてどこにもない。
第一テレビに出ているだけでも十分凄いのに、その上トップアイドルなんてエリート中のエリート。ほんの一握りしかいない。
確かに私だって女の子だ。テレビの向こう側で輝いている彼女たちに憧れたことだってある。
でもそれは私には縁のない話だから、と割り切っていたからこそ憧れることが出来たんだと思う。
だけど今、彼はそんな現実味のない夢物語に私と一緒に描いていこうと言っている。
普通の女の子だった私を、普通じゃない世界へと誘っているんだ。
「――さん」
アイドルになる。つまりそれは熊本から出ることを意味している。
家族と離れ友達とも別れて、知り合いのいない東京で1人戦うということ。
「私にはやっぱり……」
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