過去ログ - 美穂「一期一会のアルペジオ」
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27: ◆CiplHxdHi6[saga]
2013/12/14(土) 00:32:19.39 ID:Qx3+Qw4p0
私の名前は小日向美穂、16歳。12月16日生まれのO型、特技を聞かれても思いつかないような、何のとりえもない普通の女の子。
恥ずかしがり屋で、緊張しいで不器用で気弱で。

歌って踊るアイドルたちの姿をテレビの前で見ている方が似合っているのに。

以下略



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/14(土) 00:32:36.93 ID:nJpnLZNDO
まさかのリメイク
前作、終わってからだけど楽しくというか涙腺崩壊しつつ読んだだけに
期待!せずにいられないッ!


29: ◆CiplHxdHi6[saga]
2013/12/14(土) 00:33:01.69 ID:9Oq90F5Q0
私も、彼女たちのように輝けるのかな? 自分に自信を持てるようになるのかな?

「大丈夫、君は変われる。どんな理想も叶えられる。世界だって変えることが出来る! 魅力がないというなら、見つけていけばいいさ。小日向さんにしか出来ないことは絶対ある。それを一緒に探して行きたい」

彼は心を、全てを私にぶつけてくる。
以下略



30: ◆CiplHxdHi6[saga]
2013/12/14(土) 00:43:34.62 ID:FzQihlPd0
――

ティンときたその直感を信じろ。一体何のことか分からなかったが彼女に出会った時、身を持って体験した。

体に電撃が走る、と言えばいいのだろうか。彼女が言ったように、もっと可愛い子はいた。綺麗な子もいた。
以下略



31: ◆CiplHxdHi6[saga]
2013/12/14(土) 00:45:33.68 ID:9Oq90F5Q0
「そうと決まれば、親御さんに説明しないとね。小日向さん、ご両親は何時ごろに揃う?」

「えっと、お父さんの仕事が17時ごろに終わるから……。家に着くころには帰っているかと思います」

「さてと、気合を入れてかからないといけないな。なんせ目に入れても痛くないぐらい可愛い娘さんを預かるんだ。覚悟を決めないと」
以下略



32: ◆CiplHxdHi6[saga]
2013/12/14(土) 00:47:39.46 ID:97eMtu660
「えっと、私の家ここです」

バスから降りて、少し歩くと小日向と書かれた表札を見つけた。どうやら彼女の家はここらしい。
――懐かしいな。そう心の中で呟く。

以下略



33: ◆CiplHxdHi6[saga]
2013/12/14(土) 00:49:34.05 ID:9Oq90F5Q0
「ちょっと待った」

「へ?」

俺が呼び止めると、彼女はキョトンとした表情で俺を見ていた。彼女に近づいて、頭に付いたままのそれを取る。
以下略



34: ◆CiplHxdHi6[saga]
2013/12/14(土) 00:51:11.93 ID:CqPhwtAx0
なんせ彼女との最初の思い出なのだ。なんとなくだけど、取っておきたいと思えた。
使い道を聞かれると困るが、スケジュール帳のしおりなんかにちょうどいいかも知れない。

「え、えっと。き、気を取り直して。呼んできますね?」

以下略



35: ◆CiplHxdHi6[saga]
2013/12/14(土) 00:55:18.14 ID:CqPhwtAx0
「失礼致します!」

「……」

ドアを開けると、険しそうな表情をした男性。父親だろうか?
以下略



36: ◆CiplHxdHi6[saga]
2013/12/14(土) 00:58:20.68 ID:9Oq90F5Q0
数分後。

「いやー、君がこの町出身だったなんてね! 驚いたよ」

「は、ははは……」
以下略



37: ◆CiplHxdHi6[saga]
2013/12/14(土) 00:59:58.58 ID:atxTBXbG0
結果、思っていた以上にスムーズに話は進んでいった。素性も分からないような人間よりも、同郷の人間に預ける方が良いということだった。

「美穂がこうやって自分で何かを始めたいって強く言ったのは、初めてでした」

とは御袋さんの談。その表情は、嬉しそうにも寂しそうにも見えた。
以下略



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