過去ログ - 美穂「一期一会のアルペジオ」
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39: ◆CiplHxdHi6[saga]
2013/12/14(土) 01:04:22.21 ID:eGqHUSm40
「お父さん、寝るなら布団で寝ないと!」

「まぁまぁ、お父さん、寂しいのよ。お酒でも飲まないとやっていけないぐらいにね」

御袋さんも遠くを見るかのような、寂しそうな目をして言う。

「え?」

それもそうだ。一緒にご飯を食べて感じたけど、ご両親は小日向さんのことを何より愛している。
だから本当は家を出て行って欲しくないのだろう。特にこの親父さんは過保護なぐらいだし。
でも彼らは、彼女の夢を応援してくれた。俺たちの活動を認めてくれたんだ。

ならばそれに全力で答えるのが、プロデューサーだ。

「プロデューサー君。お願いだけど、時々で良いから、美穂の顔を見せてくれないかしら?」
「忙しくなるのは分かっているけど、やっぱり私たちも寂しいのよ」
「無茶言っているのは分かっている、でもそうでもしないと、お父さんも辛いと思うの」

「はい。約束します」

間の抜けた寝顔を見せる親父さんを一瞥して、俺は答えた。心なしか小日向さんも少し安心した顔をしている。
やっぱり彼女も覚悟していたとはいえ、親から離れるということが、不安だったのだろう。


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