13:1[saga]
2013/12/20(金) 19:12:18.59 ID:cxLxPzIP0
一発目の投下です。
14:1[saga]
2013/12/20(金) 19:12:50.13 ID:cxLxPzIP0
1.ニンゲンヤメマスカ?
静まり返った大都会。
市営の鉄道が、定刻通りに運行していく。時刻は23時過ぎ。乗客は両手の指で足りる程度しか乗っていない。
15:1[saga]
2013/12/20(金) 19:13:44.12 ID:cxLxPzIP0
何気なく周囲に目を向ける。椅子で寝そべる酔っぱらいのサラリーマンや、携帯電話から目を離さない大学生。髪の長い少女。
それに加えて、見た目からして頭の軽そうな若者二人組。
「大体よー。アタマのユルイ女何て、ちょっとモノで釣れば一発だぜ?」
16:1[saga]
2013/12/20(金) 19:14:19.46 ID:cxLxPzIP0
(……ウゼェな)
内心で毒を吐く。そのまま、魔法の力で惨めな目に逢わせてやろうか。
そんな事を考えてる間に、同じ車両に乗り併せている少女が、馬鹿二人組の前に歩み寄った。
17:1[saga]
2013/12/20(金) 19:14:57.23 ID:cxLxPzIP0
「ブチころ……」
男は、言葉を途中で止めてしまった。止めるしか無い程、少女には威圧感が備わっていた。
18:1[saga]
2013/12/20(金) 19:15:39.53 ID:cxLxPzIP0
ゴン、ともう一度鈍い音が響き渡る。左手を離すと同時に、男は木偶人形の様に横たわっていた。
ものの数分の出来事に、あすみは息を飲むしかなかった。
19:1[saga]
2013/12/20(金) 19:16:08.73 ID:cxLxPzIP0
「……!?」
あすみの背筋に、ゾクリとした悪寒が走った。
20:1[saga]
2013/12/20(金) 19:16:51.35 ID:cxLxPzIP0
「違う……貴女に……貴女に着いていきたい!!」
あすみは強く言った。
その言葉を聞くと、少女は鋭い眼光であすみを見つめた。
21:1[saga]
2013/12/20(金) 19:17:27.83 ID:cxLxPzIP0
駅を出てから、あすみはほむらに着いて行くだけ。この間の会終は無い。
そして、さびれた街の廃ビルにまでやって来た。
「……ここは?」
22:1[saga]
2013/12/20(金) 19:18:01.96 ID:cxLxPzIP0
「んで、この子は?」
「行く所も無さそうだから、拾ってきたわ」
23:1[saga]
2013/12/20(金) 19:18:34.22 ID:cxLxPzIP0
「普通の魔法少女は、一つの街を縄張りにしながら魔獣退治に専念する。
だけど、私達は縄張りを持って無いの。その代わり、余所の魔法少女から何かしらの仕事を引き受けて活動してるのよ。
対価はグリーフシードだったり、現金だったりね」
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