58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/17(火) 19:52:35.72 ID:hdsVMo6j0
そこまで考えたとき、はっとして我に返った。
ずっと長い時間考えていたような気もするし、もしかしたらものの数秒のことかもしれない。
俺の横で歌鈴は変わらず寝息を立てている、日が昇ってくる様子も感じられない。
冷え切った俺の思考とは反比例するように心臓はけたたましく鼓動している。
「歌鈴………」
いつも俺たち二人で使っているシングルベッド。
狭い狭いと文句を垂れている俺の隣に、いつも歌鈴がいた日常。
ただそんな日常が、今だけはとても許されるものではないと思った。
あまりにも不誠実だ。
俺は歌鈴を起こさないようにそっとベッドを出て、外へ。
少し、いや大分早いが事務所に行こう。幸い鍵は持っている。
………その時感じた不誠実だという気持ちは、どちらに対してかは考えなかった。
98Res/45.29 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。