15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/19(木) 00:39:39.33 ID:9mtCTMIXo
「なあ、里志。とりあえず働くことが大切だと思うんだ。そりゃあ、楽しくてやりがいのある仕事が望ましいってのは誰もが思うことだ。けど、そんな仕事はほとんどない。今はこんなご時世だしなおさらのことだ。俺の今の仕事だってそうだ。めんどうなことや苦しい場面もある。
けど、それを続けて行く中で、そういった自分にとって良いこともあるはずなんだ。だからもう少しがんばってくれよ、里志。自分自身のためにも、伊原のためにも」
心の中で、「お前のことを心配している俺と『あいつ』のためにも」と付け加える。
里志はゆっくりと顔を上げた。その口元には笑みが戻っていた。少し苦笑いのようだが、とにかく笑っている。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/19(木) 00:41:47.24 ID:9mtCTMIXo
ため息をつくと全身の力が抜けた。いつの間にか、結構な力が入っていたらしい。これもあのバレンタインデーの時のことを思い出したからなのだろうか。
あの時、俺は怒っていた。そして、今の俺は里志の身を案じていた。
いろいろあってもやはり里志は中学からの旧友だ。俺も思うところがあったのかもしれない。
安心してコーヒーで一息をついた。すると、里志がテーブル越しに身を乗り出してきた。ぎょっとして、思わず体を反らした。
完全に立ち直ったのか、里志の目は今や輝きを取り戻している。そして詰め寄らんばかりにじりじりと迫ってくる。
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/19(木) 08:57:11.37 ID:5DuamalIO
乙
時間がゆったりしていいな
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/19(木) 15:41:25.62 ID:+zbUuE1tP
乙
無色と無職かけたかっただけやろ!
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