過去ログ - 【モバマス】「こんなにも幸せな傷あと」【佐城雪美】
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/12/20(金) 22:20:28.29 ID:NFA4OfSv0
 待ち合わせの喫茶店にまゆさんが来たのは、私とプロデューサーが着席した数分後。

 まゆさんは、遠目でも分かるぐらいに、ばつぐんの美人で……目立ってる。

 プロデューサーの隣に控えて、自信満々に、歩いてくる。

 私もだけど、隣に座る私のプロデューサーはすごく緊張しちゃってた。

「佐久間まゆです。今日はよろしくお願いしますねぇ?」

 まゆさんは、丁寧に頭を下げると、私のそばまで来て屈み込む。

 視線の高さを合わせてくれたまゆさんが、リボン付きの綺麗な箱を渡してくれる。

「まゆ手作りのチョコレートです。雪美ちゃんのお口に合うと嬉しいんですけど」

 まゆさんがにこりと笑い、向かいの席に座る。

「ペロ……まゆさん……いいひと」

 頷いたペロが、早速、リボンを緩めようとする。

「食べちゃ……だめ。チョコ……ペロには……よくない」

 箱を取り上げると、ペロはがっくりと肩を落として、そのまま丸まってしまう。

「さて……では、本題のライブイベントの件なのですが」

 口火を切ったのは、まゆさんのプロデューサー。

 今日は、今度のライブイベントに関する打ち合わせ。

 桃華ちゃん、ありすちゃんと一緒に……私も、出られるかも。

 話はお互いのプロデューサーがするからって……私とまゆさんはただ座ってるだけ。

「少しお手洗いに行ってきますねぇ」

 席を立ったまゆさんが、振り返って、私をじっと見つめてきた。

 気のせいじゃなければ、私、呼ばれてる。

「……私も……」

 ペロを抱いて、席を立つ。

 洗面所の前で、まゆさんは鏡に向かい、髪を整えていた。

「あの……」

「お仕事、断っても、いいですよぉ?」

 まゆさんの横顔が、表情を変えずに言う。

「嫌なことから逃げることが、必ずしもいけないことだと、まゆは思いません」

 こっちを向いたまゆさんが、首を傾げて笑う。

「人には向き不向きがありますし、闇雲に向かっていくのは賢いことではないです。大人の都合で、やりたくないことや、できもしないことを、頑張ってやろうとしたって、不幸な結果になるのは目に見えてますからね。昔、まゆにもそういう時期がありました」


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