過去ログ - 翔太郎「魔戒騎士?」フィリップ「ゾクゾクするねぇ」
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305: ◆NrFF2h.q26[saga]
2014/01/17(金) 19:31:59.49 ID:qJPfrcSkO
〜風都タワー付近、広場〜

翔太郎「ホントにもう帰っちまうのか」

鋼牙「あぁ」

フィリップ「まだちゃんとお礼もしていないのに」

ザルバ『礼?何のことだ』

翔太郎「とぼけんなよ。俺が血に染まりし者ってのになってたせいで倒れた時、いろいろ手を貸してくれたんだろ?フィリップから聞いてるぜ」

鋼牙「……大して貸したモノなどない。むしろ何百体ものホラーを吸収し、復活してしまうハズだった二ドルを速やかに倒すコトが出来たのは、お前たちのお蔭だ」

ザルバ『貸し借りなんざナシにしようや』

翔太郎「でもフィリップはともかく、俺、ホントに今回は何もしてないからなぁ」

フィリップ「お礼がてら、観光案内でもしようかって話をさっきしてたんだけどね」

鋼牙「……では、それはまたこの街に来た時に頼む」

翔太郎「お、それがいいな!今度はカオルって人も連れて来いよ」

フィリップ「カオル?誰だいその人。冴島鋼牙の知人なのかい?」

翔太郎「まぁ、お前にとっての香澄さんみたいなもんだな」

翔太郎「そして俺にとっての……俺の……あれ……?…………」ズーン

フィリップ「?何故か黙ってしまった」

鋼牙「……じゃあな、翔太郎、フィリップ」

ザルバ『元気でなぁ、二人とも』

翔太郎「おう、そっちこそな。鋼牙、ザルバ」

フィリップ「また会おう、魔戒騎士」


そう、俺たちはまた会えるのだ。
だから挨拶はこれくらいで丁度良い。
お互いに沢山の別離を経てきた。
悲しい別れも、未来へ向かうタメの別れも、全て知っている。
目の前で風に吹かれ二人立つ姿は、全く絵心というモノが無いハズの俺にさえ、一つの絵のように見えた。


俺も早く話したい。
新たな守りし者と出会ったこと。
新たな信じる心を見たこと。
新たな俺たちの未来を掴もうと、決めたこと。
そんなことを、お前と話したいんだ。
ーーカオル。





亜樹子「あ、いたいた二人ともー!」

翔太郎「亜樹子!お前どこ行ってたんだよ。さっき鋼牙が出発する前の挨拶に来てたのに」

亜樹子「えぇ!?アタシ聞いてない〜!」

フィリップ「それはそれとして、亜樹ちゃん、何やら僕らを探しに来てたようだけど……」

亜樹子「あ、そうそう、依頼よ依頼!翔太郎くん、フィリップくんお仕事!その名も……『ユキちゃんを探せ、プレイバック』!」

フィリップ「翔太郎が倒れる前に探してた猫じゃないか……また逃げたんだ」

亜樹子「さぁ、探すわよ二人とも!荒れるでぇ〜止めてみや!!」

フィリップ「……すっかり元通りだねぇ翔太郎」

翔太郎「まっ、俺たちはこの街の仮面ライダーだからな。所長の機嫌を損ねる前に早いトコ行くぞ、相棒」

フィリップ「あぁ、そうだね……相棒」


おしまい!


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