15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/21(土) 22:22:17.61 ID:3OUCa9Qso
俺はある日彼女を送ったあとに事務所でちひろさんに呼ばれた。彼女は大慌てで雑誌片手に俺を睨みつけている。
ちひろ「プロデューサーさん!これ本当なんですか!?」
その雑誌には俺と留美さんの鎌倉にデートに行ったときの写真がでかでかと載せられていた。
気が緩みすぎていた。完全に油断していた。鎌倉なら変装なんかしなくてもいいと勝手に安心していたのだ。
ちひろ「こんな写真撮られちゃってどうするんですか!これが発売されたらうちにマスコミが事実確認に押しかけますよ!」
P「ちひろさん、なんとかならないんですか・・・」
この期に及んで俺はみっともなく他人に頼ろうとしている。
この女ならそれができるのではないか、そんなことを俺は考えていたのだろう。
しかし案の定彼女の口から出た言葉は出来ないの一言だった。
ちひろ「和久井さんの仕事が減っても困りますので全ての責任はプロデューサーにかぶっていただきます。それでもいいですね?」
P「はい、わかりました・・・今まで・・・ありがとうございました。」
当然だ、俺はそこまでのことをしてしまったのだから。
彼女の商品価値を少しでも落とさないようにするためには俺が消えるしかないんだ。
こんな状況になっても彼女がこの場にいないことに安堵しているのが滑稽だった。
ちひろ「後任のプロデューサーは私が探しておくのでプロデューサーはさっさと出てってください!それとこれから一切和久井さんとは連絡を取らないでくださいね!」
この言葉が俺がこの事務所のプロデューサーとしての最後の言葉になった。
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