過去ログ - 清村くんと杉小路くんとアイドルと
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132: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:21:23.50 ID:ERGhWL2jo
「え、そんなことでいいの?」
「あっさりだなおい!」
「あたしがアイドルってのは想像出来ないけど、そんなんでいいなら別にいーよ?」
133: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:22:14.88 ID:ERGhWL2jo
「なーに?」
「契約するには両親の同意が必要ってことだ」
「あー……。お母さんはいいけどお父さん堅物だからなぁ……」
134: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:22:45.33 ID:ERGhWL2jo
「話は聞かせてもらったよ、清村」
「杉小路!?」
いったいいつから居たというのか、回転椅子に座ったままくるりと回ってこちらに姿を表した。
135: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:23:26.53 ID:ERGhWL2jo
「明後日から連休だろ?旅行がてらみんなで京都に行こうか。もちろん僕の車で」
「やだよ」
「スケジュールの心配ならしなくていいよ。調整しておくから」
136: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:24:02.97 ID:ERGhWL2jo
あれから3日後、俺達は現在京都に居る。
どんな悲惨な目に遭うのかと覚悟していたが、意外なことに道中は何事も無く無事に到着。
アイドルになるための同意を貰いに塩見の実家へと向かうと、俺も同席して家族会議が行われた。
その結果、何もせずにフラフラしているよりは良いと何とか許可をもらい、翌日に至る。
137: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:25:07.61 ID:ERGhWL2jo
「研究の息抜きに来てみたが……たまにはこういうのも悪くないな!」
インドア派の博士も歳相応にはしゃいでいる。
ずっとあれなら楽でいいんだがな……。事あるごとに俺を実験台に使うのはやめてくれ。
「兄貴達のお土産買わなきゃな……清村、ちょっと付き合ってくれよ」
138: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:25:36.69 ID:ERGhWL2jo
ちなみに千川も同行しているので事務所総出ということになる。
今回の旅行代は経費で落ちるという話に惹かれたらしい。
知り合いから頼まれた京都でしか買えないものを代行し、手数料を貰うとか何とか言っていた。
その商才と金儲けへの執念には恐れ入る。
139: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:26:14.06 ID:ERGhWL2jo
「ダメそうですね。どれだけ詰めてもあと一人分の座席は無理ですよ」
俺以外の全員が乗車したところでやはり問題が発生する。
「買い過ぎなんだよ……なんか捨ててこうぜ」
140: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:26:39.69 ID:ERGhWL2jo
「清村さんはそれで帰ってきてくださいね。あ、荷物はこちらで預かっておきますので」
「じゃーね。清村」
「おいコラ待ちやがれぇぇーーーーーー!!!」
141: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/06(月) 23:28:38.08 ID:ERGhWL2jo
そして俺は結局、近くにあったチェーンの牛丼屋で腹を満たした。
味はそれほどでもないが量が多く何より安い。
今日のようなことがまたあるのなら、今後も頻繁に利用することになりそうだ。
しかし、ひとまず空腹は満たされたとはいえデスクワークによる精神的な疲れは未だ残る。
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