過去ログ - 清村くんと杉小路くんとアイドルと
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193: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:21:03.18 ID:Y0KaozYOo
あのあと、傷の方はすぐ完治したがさすがに失った血はそう簡単には元通りにならなかった。
若干の気だるさを感じつつも、今日も仕事のために事務所へと向かう。
「おーっす」
事務室に足を踏み入れると、杉小路と千川と……知らない奴がもう一人が中に居た。
194: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:21:31.42 ID:Y0KaozYOo
「我が名は魔王、神崎蘭子!我が眷属となる者よ、光栄に思うがいい」
「あ?」
おかしい。昨日の大量出血のせいでまだ頭が回っていないようだ。
とても自己紹介とは思えないような幻聴が聞こえてくるくらい俺はヤバイのかもしれない。
195: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:21:58.86 ID:Y0KaozYOo
「我が名は魔王、神崎蘭子!我が眷属となる者よ、光栄に思うがいい」
「あ?」
おかしい。昨日の大量出血のせいでまだ頭が回っていないようだ。
とても自己紹介とは思えないような幻聴が聞こえてくるくらい俺はヤバイのかもしれない。
196: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:22:43.09 ID:Y0KaozYOo
「どうやら、あなたも”瞳”の持ち主のようね……。私の力に身を焼かれぬよう、せいぜい気をつけなさい。」
意味が理解出来ないからどう反応していいのかもわからん。
「ということで清村、彼女をよろしくね」
197: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:23:09.72 ID:Y0KaozYOo
「なんだよいったい」
「それはこっちの台詞だ。どういうことか説明しろ」
「昨日言っただろ?ちょっと変わってるって」
198: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:23:49.39 ID:Y0KaozYOo
「プロデューサーのくせにその程度もわからないの?そんなんじゃこの先やっていけないよ」
この仕事はあんな言語を理解出来きゃいけないくらいハードな仕事なのかよ。
「じゃあお前はあいつの言ってることが理解できんのか?」
199: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:24:16.77 ID:Y0KaozYOo
「それじゃあ清村、レッスンに行く前に先に事務所を案内してあげてよ」
「神託を授かりし者よ、我が声に応えよ」
「やっぱりわかるかボケェーーーーッ!!!」
200: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:24:46.62 ID:Y0KaozYOo
「う……うぅ……」
さっきまでの威勢はどこへやら。
俺が突然叫んだのが原因なのか、神崎はすっかり泣き崩れてしまっている。
「あーあー清村が泣ーかせたー」
201: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:25:17.10 ID:Y0KaozYOo
「私が悪いんです……やっぱり私、変な子なんですよね……」
「いや、別にそんなことは……ほらアイドルって普通と違った方が印象的だしアピールできるだろ!」
今の俺には必死で取り繕い、神崎を泣き止ませることしか出来なかった。
202: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:25:59.08 ID:Y0KaozYOo
「ってことがあったんだよ。頼む、助けてくれ!」
「そう言われてもな……いったいどうしろと?」
あの後俺は、どうにか神崎の言葉を理解する方法がないかどうか研究室を訪ねていた。
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