過去ログ - 清村くんと杉小路くんとアイドルと
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326: ◆6frnuselJis0
2014/05/31(土) 00:16:36.97 ID:IkqMB3Eao
なんとか0時までに投稿するつもりでしたが、
見直しに時間がかかり遅くなってしまったので次話は今日の夜投稿予定です。
今までと少し違った話なのであんまり受け入れられないかもしれません。


327: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/06/01(日) 00:15:35.50 ID:up4q12Iyo
第10話 清村くんとヤマネコ

春が過ぎ、もはや夏と言っても差し支えのない季節。
俺は自分の担当アイドルが出場するライブ会場に足を運んでいた。
有名アイドルグループも今回のライブに出場するだけあって会場の熱気は凄まじく、冷房が入っていても暑い。
以下略



328: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/06/01(日) 00:16:16.12 ID:up4q12Iyo
「負けた……か……」
途中まではいい勝負だった。
僅かな差とはいえこちらのリードで終盤を迎えたところ、最後の最後で逆転を許してしまった。
恐らく、勝利を意識して気負いすぎてしまったんだろう。
最後まで集中力を乱さなかった相手の方が一枚上手、ただそれだけのことだった。
以下略



329: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/06/01(日) 00:17:16.06 ID:up4q12Iyo
「でも、これで3度目だよ!?もうそんな言葉、信じられないにゃ!」
実は、LIVEバトルで負けるのは今日が初めてではない。
俺の担当するアイドル、前川みくはこれで初のLIVEバトル参加から3回連続で敗北を喫していた。
だからと言ってみくに素質がないかというとそうではなく、むしろ才能があるからこそ今の状況に身を置くことになっている。

以下略



330: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/06/01(日) 00:17:46.88 ID:up4q12Iyo
「悪りぃ……全部俺の責任だ」
そんな有望株の担当を任されているというのに、俺はみくの実力を引き出せないどころか腐らせてしまっている。
俺がもっとしっかりしていればみくはもっと伸び伸びと活動をして、その才能を開花させているだろう。

「……いや、悪いのはみくだにゃ。ヤマチャンはみくのために頑張ってくれてるのに……」
以下略



331: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/06/01(日) 00:18:20.13 ID:up4q12Iyo
高校時代、地元でも有名な不良として名が通っていた俺が今こんな仕事をしているのには理由がある。
清村緒乃。こいつと関わったことで、俺の人生は大きく分岐することになった。
とある日、とある事件が切っ掛けで奴に関わってから今までロクな出来事がない。

それまで舎弟のような立場だったエイ太とボブは俺から離れていくし、
以下略



332: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/06/01(日) 00:18:46.76 ID:up4q12Iyo
こんな俺でも雇ってくれるところはないかと就職口を探していた矢先、街中を歩いていると見知らぬオッサンに声を掛けられた。
話の内容は、アイドルのプロデューサーをやってみないかというもの。
仕事を探そうと思っていただけあって渡りに船な内容だった。
出来るかどうかはともかくやってみようと考えた俺はその話を承諾し、芸能界という世界に足を踏み入れることになる。

以下略



333: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/06/01(日) 00:19:56.28 ID:up4q12Iyo
混雑する道路を走り、ようやく会場から戻った俺達は事務所にある談話室へと向かう。
移動中、今回の結果をいち早く知った他のアイドル達がみくに対し慰めの言葉を投げかけてきた。
俺はそれに対し、苛立ちを隠せずにいる。

何故なら、こいつらはみくがLIVEバトルで結果を残せなかったことを内心で喜んでいる。
以下略



334: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/06/01(日) 00:20:22.63 ID:up4q12Iyo
「次、LIVEバトルに負けたら俺はこの事務所を辞める」
俺は今、みくと対面する形で椅子に腰を掛けている。
この談話室なら誰の邪魔も入らない。話をするには最適な場所だった。

「……ヤマチャンもみくを見捨てるの?」
以下略



335: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/06/01(日) 00:20:48.94 ID:up4q12Iyo
「でも、ヤマチャンが居なかったらみくはひとりぼっちになっちゃうよ……」

「それはちゃんと考えてある。安心しろ」
この事務所は腐っているが、全ての人間がそういうわけではない。
まともな奴は少ないながらも居る。俺はそいつに、みくのことを任せるつもりだった。
以下略



336: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/06/01(日) 00:21:15.28 ID:up4q12Iyo
あれから数日が経った。
仕事が一息ついた俺は様子を見に、みくが練習しているレッスン場へと足を運ぶ。

「調子はどうだ?」

以下略



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