過去ログ - 清村くんと杉小路くんとアイドルと
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421: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:19:24.23 ID:9KnN41Fto
「へぇ……」
結構上手いんだな。
絵に自信がないから隠しているのかと思ったがどうやら違うらしい。
そのまま適当に流し見てみると、思わず目を引かれる絵が最後のページにあった。
422: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:19:58.05 ID:9KnN41Fto
「あれ……私、寝ちゃってた……?」
「あ」
これはやばいと理解した時にはもう既に遅い。
423: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:20:45.82 ID:9KnN41Fto
「ら、蘭子?」
そのままぶるぶると震えつつも一向に動こうとしない様子を見かねて声を掛けたその瞬間だった。
「清村さんの、ばか――――っ!」
424: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:21:29.90 ID:9KnN41Fto
「おーい清村ー」
気付けばあれから数日が経っていた。
その間も俺と蘭子は一緒に仕事に出ることはあったが、最低限の事以外は口を聞いてくれないし顔も合わせてくれない状態が続いている。
425: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:22:02.05 ID:9KnN41Fto
「聞けよ」
「おぶぇっ!?」
これからどうしようかと考え事をしていた矢先、突如顔面に激痛が走り俺はそのまま勢い良く壁まで叩きつけられる。
426: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:22:51.13 ID:9KnN41Fto
「それで、何の用だ?仕事の話か?」
「いや、ただ単に昼飯にでも誘おうかと思っただけだよ」
「もうそんな時間か……別にいいけどよ」
427: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:23:56.14 ID:9KnN41Fto
「ふーん。まるで蘭子ちゃんのスケッチブックを勝手に見て怒られて凹んでるみたいな顔してたけど」
「なんで知ってんだよ!?」
悩み事をピンポイントで言い当てられて思わず動揺が走る。
428: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:24:27.86 ID:9KnN41Fto
「だから今までずっと悩んでたってわけ?ちゃんと謝ったの?」
「まあな……。結局、ロクに口も聞いてくれないわけだが」
普通に謝っても駄目ならしょうがない。あの手でいくか……。
429: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:24:55.59 ID:9KnN41Fto
「だいたい、スイーツひとつで機嫌が良くなる奴なんて君くらいだと思うけど」
「……じゃあどうすりゃいいってんだよ」
「どうせ何か渡すなら本人が好きなものにしたら?適当なものもらったって向こうも困るだけだよ」
430: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:25:40.49 ID:9KnN41Fto
「まあ僕にできることなら協力するからさ、さっさと仲直りしてきなよ」
「なんか今日のお前、やけに協力的だな」
あまりの薄気味悪さに悪寒を感じる。まさかこいつが人の心配をするとはな。
いや待て騙されるな。俺はさっきこいつにバットで殴られたばかりだぞ!
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