過去ログ - 清村くんと杉小路くんとアイドルと
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461: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/12/01(月) 22:39:49.83 ID:4pXVXROfo
「要するに金がなくて食費を削っているわけだな」

「情けない話だが、そういうこった」
こういう不測の事態に備えてせめてもう少し貯金をしておけば良かったと切実に思う。
うかつに高級スイーツ店のハシゴなんてするんじゃなかった。
以下略



462: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/12/01(月) 22:40:47.44 ID:4pXVXROfo
「そんなに腹が減っているのなら、日頃世話になっている助手のために私が作ってやろう」

「え?お前料理なんか出来んの?」
とてもじゃないが料理なんかしそうに見えないし出来そうにも思えない。
と言うより、この事務所で少なからず料理が出来そうなアイドルなんて巴と蘭子くらいしか思いつかん。
以下略



463:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/01(月) 22:41:04.45 ID:956e/j4so
おっ


464: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/12/01(月) 22:41:24.48 ID:4pXVXROfo
「まあ、食わせてくれるならなんでもいいや」
多少不味かろうが腹に入れば栄養になるし一緒だろ。
割と本気でそんなことを考えるくらいに、俺の心は限界に近づいているようだった。

「じゃあ3日だけ待ってくれ。3日あれば食べれるように仕上げてみせる」
以下略



465: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/12/01(月) 22:41:50.47 ID:4pXVXROfo
「へへん。それじゃあ楽しみに待っているといい!」
そう言い残して、博士は事務室を去っていった。
どこに行ったのかわからんが、まあ今日は他に予定が入ってるわけでもないし放っておくか。

「へぇ……清村さんもなかなか隅に置けませんね」
以下略



466: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/12/01(月) 22:42:18.22 ID:4pXVXROfo
「女の子の手料理を食べられるなんて嬉しいでしょう」

「久しぶりに菓子パン以外の物が食えると思うとな」
結構切実に死活問題と化しているだけにな。

以下略



467: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/12/01(月) 22:43:11.56 ID:4pXVXROfo
そんなことがあって博士の宣言からちょうど3日後、俺は事務所の休憩室に呼び出されていた。
この事務所内でキッチンと調理器具があるのはこの部屋だけだからまあ当然だろう。

「ちょっと失敗してしまったが……味は悪くないと思う」
博士が頑張って作ったのであろう野菜炒めや肉料理など、なかなかにボリュームの感じられる食事がテーブルに並べられていく。
以下略



468: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/12/01(月) 22:43:43.50 ID:4pXVXROfo
「こんな面白そうなこと僕が見逃すわけ無いだろ」
ごもっとも。だが今回ばかりは俺も一歩も引くつもりはない。
こいつには一口たりともやらんぞ。

「なんだ、社長も腹を空かしているのか?もう材料はないんだが……」
以下略



469: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/12/01(月) 22:44:12.72 ID:4pXVXROfo
「んじゃ、早速食わせてもらうぞ」
まず一口、博士の手料理を口に運ぶ。
自分で言っていただけあって確かに味はそんなに悪くない。
最悪栄養になりさえすればいいと考えていたのが失礼に思えるレベルには料理が出来るらしい。

以下略



470: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/12/01(月) 22:45:01.79 ID:4pXVXROfo
「凄い食べっぷりだったねぇ、清村」

「あーなんか久々にすげぇ満足した。マジでサンキューな」
心も空腹も満たされた俺は、この感動を与えてくれた博士に感謝の意を伝える。
明日からまた当分菓子パン生活が始まるかと思うと、気が重くなるところもあるが。
以下略



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