過去ログ - 漫(洋榎先輩の唐揚げにレモン掛けとこ)プシャァァァッ
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/25(水) 02:53:56.47 ID:FBpqMPH5o
洋榎「由子……お前は1つ大きな勘違いをしとる……」

由子「勘……違い……?」

洋榎「なぁ……お前にとって、あの青いチューブはなんや……?」

由子「何って……痛みを抑え苦しみを減らす為の薬でしょ……?」

洋榎「そう思うんが普通やな。けど、その考え自体が根本的に間違っとるんや……」

由子「……?」


洋榎「そもそも、青のクリームは絶対的に量が足りん……」

洋榎「どないに節約したとしても、ステップ4か5辺りまでが関の山……」

洋榎「そしてそれこそが、この処刑に於ける最大の味噌≠ネんや……」


由子「それ……どういう意味なの……?」

郁乃「んん……? 洋榎ちゃんの奴、なに言ってん?」

黒服「…………」


洋榎「強力な痛み止めの効果を持つ、青のチューブに入ったクリーム……」

洋榎「一見して救いの糸に見えるその薬にも、隠された裏の意図がある……」

洋榎「この薬が徐々に減っていく様を見せられ、お前はさぞ恐怖する事やろう……」

洋榎「もしも、青いチューブのクリームが全部無くなってもうたら……」

洋榎「その後はどれ程の苦痛を味わう事になるんやろう、とな……」


洋榎「刹那的な希望を演出する事で、絶望との落差≠広げ……」

洋榎「それは薬が失われる事への恐怖心を何倍にも増大させる効果を狙っとる」

洋榎「序盤中盤のステップに於いて受けた薬の恩恵が大きければ大きい程……」

洋榎「それに比例して、薬が使い果たされる事に対する恐怖もまた大きくなる」

洋榎「あの薬は生贄を希望から一転、絶望の奈落へ叩き落とす為に用意された罠や」


洋榎「黒服が何故ステップ1を飛ばす許可を出したか分かるか……?」

洋榎「お前を憐れみ同情したからか? 代行にそうするよう促されたからか?」

洋榎「どれも違う。その方がお前がより苦しむと、黒服自身がそう判断したからや」


洋榎「お前の心をより青いチューブの薬に依存≠ウせる為には……」

洋榎「その痛み止めの効能を、最大限にまで体感させる必要があった……」

洋榎「ところが、想定外の使用法で処刑前から大量に薬を消耗してもうたから……」

洋榎「比較的苦痛の少ない序盤で薬が尽きる可能性すら出てきてしもた……」

洋榎「うちがお前の傷口に塗る薬の量も、黒服は予測困難やった筈や……」

洋榎「せやから安全策≠ニして、最初の一番楽な部分をカットしたっちゅう訳や」


由子「序盤は苦痛が少ないですって……? そんなん嘘よ!」

由子「ステップ2の時点で、もう最高クラスの拷問でしょ!?」


洋榎「うちらから見ればそうかもしれへん……」

洋榎「けどな、黒服にはそれが分からんかったんや……」


由子「…………?」


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