過去ログ - とある少女の聖誕捧呈 (クリスマス・プレゼント)
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[sage]
2013/12/22(日) 20:31:56.09 ID:HqZl913Bo
だが、それでも、少女は
「お姉様っ!」
喝を入れる様に声を張り、諭す様に言葉を続ける
「お姉様だって、あの方の隣を歩きたいと思ってるんじゃないですの?
あの遠い背中に追い付き、そして、手を取りたいと」
「それなのに」
「いつか、とか、また、とか、そのうち借りを、恩を返す機会が巡ってくるだろうと
そんな風に、来るかも分からない好運を、待ち続ける気ですの?」
「……そんなの、私は、嫌ですわ」
「借りを作ったなら、必ず返す。例え、その方が貸しだと思っていなくとも、強引に、その方がした様に
「……でないと、何時まで経っても背中を見詰めるだけで、対等になんてなれるはず無いですもの」
「それが出来なければ、あの方は独りのまま。誰かが無理にでも振り向かせ、一緒に居たいと叫ばぬ限り」
「それは、お姉様も分かってるはずですの。なんせ私よりかは付き合いが深い……」
「違うんですの?」
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