過去ログ - とある少女の聖誕捧呈 (クリスマス・プレゼント)
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59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/22(日) 19:57:36.87 ID:HqZl913Bo
「そんな事あるわけ無いじゃありませんの!」

と叫んだ。少年の抱いている疑念を吹き飛ばしたい一心で、人目も憚らず声を張り上げた

少女にも理解出来てしまったのだ、少年の言っている事の意味を

「まさか、自分の所為だとお思いですの!? 周りで起こった不幸さえもっ!
だから、善行ではないと…… 自らが蒔いた種を刈り取っているだけだと仰るんですか?!」

「礼を受け取らないのも、そもそもが自分の所為だからと?!」

「確かに…… 殿方は人より不幸かも知れませんが、そんな事有る筈が無いですの……」

「だって、殿方は…… 殿方は……!」

誰よりも優しいのに…… それなのにそんな事が在っていい筈が……!

「……あ」

そこで、漸く、少女は自身の瞳から涙が溢れ、そしてポロポロと流れ落ちた事に気付く

少年に酷く悲しい考えを懐かせた、不幸という物への怒りと、そんな事を考えてしまう少年への哀憐
そして、その事にまるで気が付かなかった自分自身の至らなさ

様々な感情が交錯し、流れ出す


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