6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/22(日) 22:15:18.55 ID:QCk4Nap1o
玄関先のハナミズキはもう夜の闇に呑まれてしまっていて、近くによらなければそれとは分からなかった。
枝には雪がところどころくっついていて、それが街灯の光を反射している。
寒いけれど風はない。
道路に沿って歩きだすとちらちら降っていた雪がふっつりとやんだ。
見上げると雲に隙間があいていて、そこからは澄んだ藍色が染み出し、ぽつりぽつりと星が輝いていた。
住宅街を離れて道は細くなっていく。
プロパンガスの補填所のフェンスがあってそれを曲がると小さな踏切があって、向こうは街灯が少なく真っ暗だ。
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