過去ログ - 垣根「はぁ、っはぁ…」一方「もォ、やめ…」
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7: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/12/23(月) 01:20:55.28 ID:UQweWCd20

実験内容は、拍子抜けするような内容だった。
同じ年頃の超能力者と生活する、というものだった。
生活をしながら、共同で実験をこなしていく。

嗚呼、それは、自分がずっと避けてきた道なのに。

もう一つの案、元の案は、第三位のクローンを殺害する、というものだったらしい。
そちらよりは幾分か楽なのかもしれないが、正直どちらも茨の道だ。
しかし、それでも自分の選んだ道なのだ。進むべきだとは思う。
内容は毎日手紙が来て通達されるらしい。ご苦労なことだ。
目安としては二万回。日数ではない、とのこと。

同居相手は、超能力者第二位の『未元物質』。

自分と同じ、『絶対能力者』へ到れる可能性を持った相手。
二万回目の実験内容で殺し合いでもするのだろうか、とふと思う。

「……ンじゃ、入るか…」

相手は先に入っているらしい。
ポケットからカードキーを取り出し、開錠。
ドアを開けた先、ソファーでだらりと寝そべっている少年が、こちらを見た。

「お前が第一位?」
「あァ。オマエが第二位だ」
「垣根帝督」
「……あン?」
「俺の名前。名前で呼べよ。お前は?」
「……忘れた」
「は?」
「忘れたンだ」
「ふーん」

垣根と名乗った少年は、ぴらり、と白い封筒を見せてくる。
腹筋の力だけで起き上がり、彼は薄く笑んだ。

「まあ何だ。とりあえず一番目の実験に取り組むとしようぜ」





そうして彼が懐から取り出したモノは―――――――


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