6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/23(月) 17:19:26.49 ID:PayVsvLV0
体に似合わない、大きなランドセル。
黄色い通学帽に白いワンピース姿の雪歩。
進級していくごとに、ランドセルは小さくなり、そして、中学生の制服を着た卒業式。
中学へと進み、高校の卒業式。
そのたびに、年甲斐も無く涙を流し、妻に笑われたな…
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2013/12/23(月) 17:19:52.64 ID:PayVsvLV0
「…」
アルバムの写真、一枚一枚の思い出を振り返っていると、いつの間にか部屋は薄暗くなぅていた。
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2013/12/23(月) 17:20:23.25 ID:PayVsvLV0
既に食堂には妻と娘、住み込みの家政婦、それと…
「あ、雪歩のお父さん、はじめまして、菊地真と言います」
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2013/12/23(月) 17:26:47.09 ID:PayVsvLV0
「あら、照れちゃって、年甲斐もありませんこと」
「…食べるか」
「はい」
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2013/12/23(月) 17:29:56.98 ID:PayVsvLV0
食事を終えて、今度は居間で寛ぐ。
妻と雪歩の話を聞きながら、食後の茶を啜る。
妻と雪歩と菊地君は、相変わらず話に花が咲いているようだ。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/23(月) 17:30:34.71 ID:PayVsvLV0
「…ヒック」
健康に気を使い、最近は控えていた酒だが、久々に飲むと何とも心地よいものだ。
妻と娘とその友人に囲まれての晩酌というのも乙なものである。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/23(月) 17:31:19.64 ID:PayVsvLV0
「…」
「…雪歩、少し席を外しましょう」
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2013/12/23(月) 17:32:00.78 ID:PayVsvLV0
「で、でも、その、雪歩自身も、そのことを気にしてて、それを変えたいと言って、765プロでアイドルを始めたじゃないですか…」
「…」
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/23(月) 17:32:30.85 ID:PayVsvLV0
「…雪歩の事…好きです…大好きです!ひた向きに頑張ってる雪歩のことが…好きです」
菊地君の目を見て、私は分かった。
この子は、本当に雪歩のことを好いていてくれるのだと。
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/23(月) 17:33:09.15 ID:PayVsvLV0
「…雪歩を…頼む…」
「お、お父さん?」
涙が止まらなかった。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/23(月) 17:34:23.02 ID:PayVsvLV0
「…ん?」
「あら、起きられましたか?おはようございます」
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