過去ログ - ペリーヌ「Dazzling Dawn」
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10:もーん ◆/Pbzx9FKd2[saga]
2013/12/24(火) 18:51:51.70 ID:luaxMJHq0



駅に着き、電車に揺られ、地元で降り、フラフラと一言も発さず家へと向かう。
腕時計の針は19時30分を教えてくれる。
けれどこんな二人も、あと30分もすれば出会うことが出来る。
そんな下らない嫉妬をしてしまった私は、次どんな顔をしてエイラさんに会えばいいのだろう。

目の前の学園で、あと2週間もすればまたここであの二人を見せ付けられなければならない。
憂鬱な気分で校門のある大通りは、歩けない。
今の気分は……そう、この細い道の暗めな街灯がちょうどいい。

数分と歩かないうちに、視界の隅でささやかな光を放つ喫茶店を見つける。
しかしココロもカラダも冷え切ってしまっている私には、あの光は眩し過ぎる。
それでも、私はカラダだけでも暖めようと、誘蛾灯のような喫茶店の淡い緑のドアを引く。

ちりんと、鈴の音が来客を告げる。
店内に入った瞬間、私を暖かい空気が迎え入れてくれた。
かなり混んでいて、しかし静かに賑やいでいる。






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