過去ログ - シャルラッハロート「・・・お兄ちゃん?」
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◆1aLDLrIdDo
[sage]
2014/02/15(土) 23:19:52.18 ID:U5Wso9iM0
シャル「・・・あ・・・ああ・・・」
その異形さと自分を見据える視線の不気味さに、思わず震えながら後ずさりする。
シャルは知らない。
自身の前に現れた"影"の正体を。
それは、"禁獣"と呼称される生体兵器。
己の身に宿す事で身体の身体機能の一部と引き換えに絶大なる戦闘能力を得るという。
が、無論ノーリスクという訳ではない。
力を使えば使う程に、その意識を禁獣に徐々に奪われるという危険があったのだ。
そして、宿主であったアイマスクの男―――生前をザトー・ONEと言う―――は、今や文字通り禁獣の操り人形として、遺骸を体良く使われているのだ。
目的はただ一つ。
禁獣・・・自らを"エディ"と呼称するソレは、その機能の大部分を使役する寄生者によって賄っている。
そして、寄生者のザトー・ONEはその消耗に耐えかね、死亡した。
このままでは禁獣たるエディもそれに伴い滅びてしまう。
焦った彼は自らの肉体を移せる器を探すべく世界各地を渡り歩いた。
普通の人間では自分の力に耐えられない。
かと言ってどんなに力があろうと老齢の者では寿命が短く同じこと。
更にはザトー縁の暗殺者によって追いたてられる日々。
自身の肉体が滅びるのが先か、器を捜すことが出来るのが先か。
強烈な飢えにも似た生への渇望。
そして。
今。
それら全ての条件を満たす事の出来る"器"が"目の前に"現れた。
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