過去ログ - シャルラッハロート「・・・お兄ちゃん?」
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◆1aLDLrIdDo
2013/12/26(木) 02:24:21.12 ID:u6Liznee0
アクセル「―――ウゴッ!!??」
その刹那の思考の空白を、目の前の巨獣は一切見逃さなかった。
空を切る鋭爪が、彼の脇腹に直撃し、両断・・・せしめはしなかった。
アクセル「ぎ、ギリセーフ・・・!」
長年培った経験の賜物か、咄嗟に鎖を上下に張り、済んでの所で切断は免れていた。
・・・だが。
アクセル「・・・!?お、おわあああああっ!!」
動きを捉えられた事実は依然変わらず、それならばと巨獣はか細く張った鎖ごと彼の身体を断ち切らんと爪を食い込ませる。
アクセル「ちょ、ちょ、ちょっとタンマ・・・!!」
さしもの彼も自身の身体よりも巨大な獣との力比べに勝てる道理も無く、蚊の鳴くような声で静止を要求した。
が、命乞いなど無機物めいた巨獣に通じる訳も無く、それどころか・・・。
アクセル「―――!、おいおいおいおいおい・・・!!」
バルドゥールの背中に設置されていた筒・・・砲身が、アクセルの方へと向き直った。
その中心が収束するように明滅する。
発射完了までの時間はどの位であろうか、数分か数秒か。
威力は見た事は無いが、大凡の予想はつく。
巨獣が作り出した周辺の惨状を鑑みるに、食らえば自身の肉体の蒸発は必死であろう。
何とか脱出するべく足掻こうとするも、力を緩めれば爪の餌食となってしまう。
アクセル「(八方塞かよ・・・!)」
それでもただ黙ってやられるのだけは御免と、アクセルは自身の脳みそをフル回転させる。
故郷に残した"アイツ"の為にも、ここで死ぬのは御免被る事である。だが。
シャル「―――命令を完遂すれば、機関は"私"を戻してやると言った・・・」
シャル「だから―――邪魔するヤツは皆消えてなくなっちまえええええええっ!!」
その叫びが引鉄であった。
収束し切ったバルドゥールの砲身が一際の光を放ち、内部の光を―――射出した。
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