過去ログ - シャルラッハロート「・・・お兄ちゃん?」
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52: ◆1aLDLrIdDo
2013/12/27(金) 14:56:57.01 ID:+CE/G0uj0


アクセル「んん・・・?」


鼻腔を擽る芳しき匂いが。
しかもそれは、彼にとって懐かしささえ感じさせるほどの物だった。


アクセル「(嘘だろ、何でこんな辺鄙な場所に・・・)」


そして時刻は真夜中、だが今の彼の状態はその疑問を解く術も抗う理由も皆無だった。
強い光に群がる蛾よろしく、フラフラと匂いのする方向へと吸い込まれて行くアクセル。
するとそこには・・・。


「―――ハ〜イ、寄ってらっしゃい食べてらっしゃいネ!一口食べただけでホッペが落ちる『蔵土縁(くらどべり)飯店』出張版アルよ〜、こんな寒い夜にはピッタリの熱々の中華ネ!」


静まった街の中にありながら、そこだけ別世界であった。
人力で引っ張れる屋台に取り付けられた七色の光源が、その周囲のみを明るく照らす。
椅子と机は簡素ながらも、一面に広げられた―――麺料理や点心等の―――料理から出ている湯気を見てると、大陸的音楽すら聞こえてくるようで。


「―――ふーっ、ふっー、ずるるるるるるる・・・!!」
「―――はっ、はふっ、熱ちちちち・・・!」


街の人間であろうか?こんな時間にも関わらず各々が注文した屋台料理を貪る様に食していた。

屋台の戸口からは、そんな彼等の食いっぷりを満足そうに見ながら―――残像すら見えるような速度で―――狭い屋台の厨房から料理を繰り出す女性の姿が。




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