過去ログ - シャルラッハロート「・・・お兄ちゃん?」
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69: ◆1aLDLrIdDo
2013/12/28(土) 23:25:57.97 ID:szTaSTXa0


シャル「〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッ!!」


決して遅くは無い速度で放たれた拳を自ら受け、シャルの表情が苦悶で歪む、が、彼女は呻き声一つすら上げなかった。
それどころか、未だ鳴り止まない腹に対して更に拳を叩き込もうと手を振り上げ―――

―――バシィッ!!


シャル「―――ビクゥッ!」


彼女が顔を上げると、そこには自分の手を無表情で止めるアクセルの姿。


アクセル「なにしてんだ・・・」


彼は静かに、けれど深く強く、シャルに詰問した。


アクセル「なにしてんだよ、お前・・・!!」


二度目の問いに対して、しかしシャルは再び俯き動こうともしなかった。
そんな彼女の態度に、アクセルは更に詰め寄ろうとした。
すると・・・。


シャル「―――んなさい」ボソッ


思わず動きを止め、少女の呟きに―――耳を傾け―――。


シャル「ごめんなさいごめんなさい訓練を休んでごめんなさい成果を出せないのに食事を取ろうとしてごめんなさいだからお願いです罰を受けるのは私だけで十分ですソフィーやえこを巻き込まないで上げてくださいお願いですお願いします」


ソレは壊れたレコードのように、己が罪を朗々と謳い上げる。
その瞳は始めて逢った時と全く同じ・・・ソルも、ファウストも、アクセルも他の何も見ていなかった。


シャル「ソフィーと、離れ離れになるのは、厭です注射も我慢します痛いのはどれだけでも耐えられます・・・だけど・・・独りは・・・独りぼっちは・・・いや、です・・・」


自分がどれだけ恐ろしい事を述べている現状を、解っているのかいないのか。

それとも、止める事が出来ないのか。

最後の方は、声が掠れて最早言葉にすらなっていない。

それでも尚、喋ろうとしたその口を―――





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