過去ログ - 夏海「これまでも、これからも」雪子「私も」
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73: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/25(水) 21:14:45.30 ID:6Tmg2yryo
ようやく料理ができ、私たちはそれを居間へと運び始めた。

一穂も叩き起こして手伝わせた。

私は居間に炊飯器を持ち込み、茶碗にごはんを盛る係になった。
以下略



74: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/25(水) 21:18:12.34 ID:6Tmg2yryo
夏海「それでは!」

一同「いただきまーす(のん)!」

蛍「これ美味しいです! こっちも」
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75: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/25(水) 21:20:48.52 ID:6Tmg2yryo
居間からはバカでかい夏海の笑い声がときどき響いてきた。

私はその心底楽しげな声が、なぜだかとてもいとおしいもののように感じられた。

日頃あれだけ迷惑をかけ続け、世話の焼ける娘だと言うのに。
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76: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/25(水) 21:23:09.79 ID:6Tmg2yryo
彼女ははじめ泣かなかった。

仮死産だったのだ。

懸命な措置のおかげで、なんとか肺呼吸を始めた。
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77: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/25(水) 21:25:34.01 ID:6Tmg2yryo
蛍「あの、ごちそうさまでした」

蛍ちゃんが、器を持って台所へやって来た。

雪子「そんな、手伝ってもらわなくてもいいのに」
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78: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/25(水) 21:27:52.41 ID:6Tmg2yryo
私たちは居間へ向かい、食器を片づけた。

蛍ちゃんと一緒に、皿をひとまとめにした。

食器を洗うとまで言ってくれたが、さすがにそこまでしてもらう訳にはいかず、部屋に返した。
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79: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/25(水) 21:29:40.55 ID:6Tmg2yryo
蛍母「すごいですよ、卓くん! ほんと、プロみたいで」

蛍ちゃんのお母さんは子供のように声を上ずらせながら言った。

蛍母「ボヘミアンラプソディのソロを完璧にコピーしてて! あれ聞いたらみんな興奮しますよ!」
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80: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/25(水) 21:33:41.74 ID:6Tmg2yryo
子供達は、居間から夏海の部屋に移動したようだ。

ところで、飾り付けは誰が後始末をするのだろうか。

まさか私に押しつけられることはあるまい。
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81: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/25(水) 21:36:29.57 ID:6Tmg2yryo
雪子「え? いや、結構ですよ、そんなの」

楓「なんも言わずに受け取ってください。これ渡しとかないと後でれんげがうるさいんで」

雪子「はい?」
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82: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/25(水) 21:39:12.09 ID:6Tmg2yryo
台所に戻ると、ちょうど8時になったところだった。

私たちは話を再開する。同じ世代の人間と話をする機会は最近なかったので、積もり積もった話を消化していくうちに時間が過ぎていった。

蛍ちゃんのお母さんも同じような感覚らしかった。
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83: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/25(水) 21:41:42.78 ID:6Tmg2yryo
私は食べてしまったお菓子の袋を捨てに来たこのちゃんに、そろそろお開きにするとの伝言を言い渡した。

このみ「ああ、この役後で絶対恨まれるんですよね……」

雪子「ごめんね」
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