過去ログ - 【咲安価】莉子「私と十五の『勝負』」【ほのぼのスレ】
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118: ◆tetWnihkA6[saga]
2013/12/28(土) 21:24:56.34 ID:E1ffFFOo0


初瀬「岡橋 初瀬。奈良県晩成高校の一年生よ、宜しく」

莉子「安福 莉子です。兵庫県劔谷高校の一年生です」

初瀬「……」

莉子「……」

初瀬「…………」

莉子「…………」


話は、そこで止まった。

共通の話題があるにはあったが、それをどう言葉にしていいものか分からなかったのだ。

莉子はそれでも少し頑張って考え……そして、言葉をなんとか口にする。


莉子「あ、あの……あなたもあの、高鴨さんに負けちゃった的な……」

初瀬「……フッ。考え方によっては、そうとれるのかもなぁ……」

莉子「(意味が分からん)」


頑張って考えた質問を抽象的な言葉で返され、莉子は失礼にもそう思ってしまった。


初瀬「実際麻雀とかでは戦ってないんだけどね、何と言うか、その……あれかな。大事な人があのお猿さんに取られちゃったから、それが悔しくってね……」

莉子「はぁ……(恋愛感情だったりしたらツッコミにくいから、あまり聞かないようにしよう)」

初瀬「別に、取られたから穏乃さんのことが憎いって訳じゃないの。ただ、さ。やっぱり……何でもいいから一つぐらい『私の方にも凄いことがある!』って思わないと、踏ん切りがつかなくってさ……」

莉子「(あーやっぱりこれ恋愛関係だ話聞くと長くなるぞもう触れないでおこう)」


まさかその『大事な人』が二日前に雀牌インディアンポーカーとかいう激寒勝負をした憧だとは露とも知らず、莉子は話を進めることにした。


莉子「それで、今日は、どうしてわざわざその……会いたいだなんて思ってくれたの?」

初瀬「ああ、それは……莉子の学校って、偏差値どれぐらい?」

莉子「えっ?(い、いきなり呼び捨て?)」


突然そんなことを聞かれて、莉子はまごついた。

私立の高校の偏差値なんて適当だったから、あまり真剣に覚えてはいなかったのだが――


莉子「……確か、65ぐらいだったかなぁ……(私はそこに推薦で入ったんだけど……実質倍率二倍ぐらいで……)」

初瀬「そっか……インターハイの兵庫県代表だったよね、莉子って」

莉子「ま、まぁ……はい」エヘヘ

初瀬「他は?」

莉子「へ?」

初瀬「他に何か、陸上凄いとか腕相撲凄いとか……そういうの」

莉子「……あぁ」


そこでようやく莉子も得心がいった。彼女は要するに、何か特筆すべき能力があるかと聞いてきているのだ。

ならば話は早くしたほうがいい。莉子はそう思うと、近くにあった紙に自分の能力をさらさらと書き出した。





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