過去ログ - 北沢志保「ありのままで」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/25(水) 20:51:06.59 ID:4msbcYuBo
 志保の中で、クリスマス会が楽しみであることは間違いないのです。

普段はなかなか行けない場所で誰かと交流することができる。

しかも、それが子どもたちともなれば是非笑顔になってもらえるものを届けたいと思いました。
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/25(水) 20:54:16.72 ID:4msbcYuBo
 家に帰り着いた志保は、これまで以上に理想の笑顔に近づけるように努力しようと考えていました。

せっかく誘ってくれた風花に迷惑をかけるわけにはいきません。

志保はこれまで調べてきた方法をノートに書きだし、見直し、スマホに収めている過去の活動を振り返り、できる限りの方法で笑顔の秘密を探りました。


6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/25(水) 20:57:38.12 ID:4msbcYuBo
 ノートのページをめくり続けると、「いつもどおり自然に」、と赤く囲んだ文字を見つけました。

いつの日かプロデューサーに笑顔の作り方について相談した時に返ってきた答えです。

志保はその言葉を目にして深呼吸を一つ入れました。「自然か……」、と呟きながら改めて映像を見直します。
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/25(水) 21:04:13.44 ID:4msbcYuBo
 しかし、今回子どもたちに見せたい笑顔と画面の中の笑顔はまた少し違いました。

本番までにうまくできるようになるかな。志保はそう考えることは既にうまくいっていないということを理解していました。

結局納得のできる笑顔は作れないまま、明日に支障が出兼ねない時間帯になったので眠ることにしました。
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/25(水) 21:10:02.25 ID:4msbcYuBo
 数日後、志保と風花は再び給湯室で顔を合わせました。

その時風花は志保の姿勢に違和感を覚えました。心なしか顔色も優れていないように見えたのです。

「志保ちゃん、もしかして具合が悪いんじゃない?」
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/25(水) 21:12:12.71 ID:4msbcYuBo
「あ、そうだ。志保ちゃん今日はこれで終わりなのよね?」

「そうですね……」

「それなら私とちょっとお茶飲んで休憩していかない? ほら、クリスマス会のことも話しておきたいし」と急須を手に振り返りました。
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/25(水) 21:18:05.18 ID:4msbcYuBo
 お茶を飲みながらレッスンの話や好きなお菓子の話、それから今日の夕ご飯の話までひとしきり話したところで、

風花は「クリスマス会に向けて、何か不安なことがあったりしない?」と切り出しました。

志保の表情が少しだけ曇りました。風花は先日の出来事も合わせて、不安を抱えていると確信しました。
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/25(水) 21:24:31.46 ID:4msbcYuBo
「あの、すごく個人的なことなんですけど、いいですか……」

 志保は話してみる決意を固めました。「もちろん」、と風花は促します。

「私、その、みんなの前で笑顔になれるか、笑顔にできるか分からなくて……」
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/25(水) 21:27:29.80 ID:4msbcYuBo
「へっ……?」

 志保にとって意外な言葉が返ってきたので、思わず反射的に声が出ました。

「この前、クリスマス会で読む絵本を決めたじゃない?」、と風花は続けます。
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/25(水) 21:29:25.27 ID:4msbcYuBo
ここにその時の写真か映像があれば説得力も増すんだけど、と思いましたがさすがにありません。

風花は少しでも自信を確かなものにしてもらいたくて頭を巡らせます。

そして、ある案を思いつきました。
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/25(水) 21:32:05.60 ID:4msbcYuBo
 2人は事務所から歩いて10分ほどのところにある公園にいました。

自動販売機の近くにあるベンチに腰を下ろし、ゆっくりと辺りを見回しました。

しばらくすると、風花が「ほら、あの子たち見てみて」と芝生の広場でサッカーをしていた少年たちの方を指さします。
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