887: ◆2XlUWYio/6[saga]
2014/04/23(水) 21:40:48.59 ID:lXDc1Azk0
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「────んんっ! 提督っ……今日はっ、激しっ……あっ……!」
ベッドライトに淡く照らされ、まるで一つの生き物であるかのように、提督と加賀、二人の影が壁に映し出される。
加賀の熱を帯びた声が、後ろに回って密着している提督に投げかけられるが、返事はない。
そして返事の代わりと言わんばかりに、脇の下から伸ばされたその両手は、たわわに実った二つの果実をより強く掴む。
「っつ……! くぅっ……!」
撫で、揉み、引っ張り、押し込む。
生地をこねるかのように優しくしたかと思えば、今度は押しつぶすかのように指を埋める。そのたびに加賀の肉は揺れ、声を出すまいと固く結ばれていたはずの口の端から、喜びと羞恥の入り混じった声が漏れた。
たっぷりと時間をかけてその行為は続けられ、加賀の口が結ぶことを忘れた頃になって、ようやく終わりを迎えた。
乱暴にされたためであろうか、透き通るように白かったその肌が、今では赤みを帯びている。加賀はその口から小さく息を吐く。その熱は先ほどの比ではない。
「加賀さん……」
「提督……んっ……」
唇を合わせ、その熱を共有する。
直前にあった激しさがまるで嘘であったかのようにそのキスは静寂に包まれていたが、その実二人の口内では互いをむさぼり合うように舌が絡め取り合われていた。
しかしその勢いも徐々に治まり、どちらからともなくキスを終える。
「……加賀さんの反応が可愛すぎるから?」
「……そうしたのは提督です」
互いの唇が離れ、提督が加賀の問いへの答えを今になって返す。一瞬何のことなのかを考えたあと、加賀はすでに赤い頬を更に染めてそう口にした。
恥ずかしいのか、その視線は外されている。そしてそれは提督にとっては悪戯心を刺激される行動でしかない。
逃がさない、そんな意志を込めて提督は加賀を強く抱きしめた。
「てい、とくっ……!」
同時に首元を強く吸う。
そして離したそこには、当然のごとく朱が落ちる。
肌に残るその朱い花びらは、まるで加賀が提督のものであるということを示す、証のようだった。
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