18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/26(木) 20:54:19.98 ID:UHZTgUVzo
しばらくの時間、飴を舐めていた。いちご、ぶどう、メロン、オレンジ、りんご。レーベルは違えども、きらりはやっぱり私のツボを抑えている。見たこともない飴でも、美味しいかった。
そうしている内に、プロデューサーが一言、溜息と一緒に呟いた。
「……どうしようかなぁ」
「めんどくさいなぁ。杏はめんどくさいことが嫌いなのに」
本音だった。誰に頼まれたわけでもなく、なんでこんなことをプロデューサーに話しているんだろうか。
だけども、ついつい反応してしまう自分がいる。口の中にあった飴をかみ砕き、喉に通す。
「ごめん」
「いいよ、杏のプロデューサーはプロデューサーだけだし、慣れちゃった」
謝るプロデューサーに向けて、飴を一つ放り投げる。等身大の自分を見れていないのは、プロデューサーも、杏もなのかもしれない。
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