509:赤春巻き[saga]
2014/07/08(火) 00:58:28.13 ID:ZRs1YbDY0
「どうやら、戻ってこれたようね」
「あぁ、そうだな...」
「私たちが異世界で過ごした分の日数はちゃんと過ぎているようね」
510:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/08(火) 02:07:57.28 ID:VujG7XWDo
おっ
511:赤春巻き[saga]
2014/07/10(木) 19:23:43.33 ID:RmSFe7pK0
あの夏休みが過ぎ、秋も暮れ、あっという間に冬休みに入ろうとしていた。
時間が過ぎるのは本当に早いものであり、ぼーっとしていたら気づかないうちに流されていってしまっているものだ。
そうだ。
512:赤春巻き[saga]
2014/07/10(木) 19:25:10.58 ID:RmSFe7pK0
私にとっての''あの夏休み''とはほかでもない。
遠まわしに表現するのならば、『異世界の住人』
直球で表現するのならば、『阿良々木暦』が私の前に姿を現し、私の前から姿を消したあの夏だ。
513:赤春巻き
2014/07/10(木) 19:25:53.52 ID:RmSFe7pK0
「なーのちゃん!」
「わぁあ!!」
私の名前を高らかに元気に歌い上げるのは、相生さん。
514:赤春巻き
2014/07/10(木) 19:26:38.41 ID:RmSFe7pK0
「じゃ、行こっかなのちゃん」
「はい!」
降りしきる雪の中、私たちが歩いてたどり着いたのは、とある書店である。
515:赤春巻き
2014/07/10(木) 19:27:26.15 ID:RmSFe7pK0
「ほらほら、これこれ」
早速長野原さんはその例の本を指さして言った。
『花園の《寒中水泳》貳』
516:赤春巻き
2014/07/10(木) 19:28:44.25 ID:RmSFe7pK0
「ふふふっ」
「ん?どうしたのなのちゃん」
「いや、なんかあの...このキャラクター阿良々木さんに似てるなーって思っちゃいまして...」
517:赤春巻き
2014/07/10(木) 19:29:55.61 ID:RmSFe7pK0
「とりあえずちょっとパラっとめくって見てみなよ」
「は、はい」
いくら長野原さんの趣味趣向、一押しの漫画であっても、この手のものはどうしても読むのに抵抗がある。
518:赤春巻き
2014/07/10(木) 19:31:03.13 ID:RmSFe7pK0
「ん...ここは?」
目が覚めるとそこは書店だった。
しかし、さっきまでいた書店と違う書店であった。
519:赤春巻き
2014/07/10(木) 19:32:51.26 ID:RmSFe7pK0
相生さんでも長野原さんでも水上さんでもない、
他の同級生でもないしそもそも女性でもないし、先生でもない。
時定の人間でもなければ、
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