過去ログ - 一方通行「痴女ファッションと垣根帝督と俺」 -SS速報VIP

過去ログ - 一方通行「痴女ファッションと垣根帝督と俺」

↓ 1- 覧 板 20

10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/12/27(金) 16:52:35.89 ID:7PugKHHh0
『船の墓場』。
東京湾に位置する、『グレムリン』の拠点となっていた場所。
魔神オティヌスは、そこに積み上げられた客船にある屋外プールで『未元物質』を利用し霊装『主神の槍』を製造したのだが…
やはりというか、そこも世界の終わりと共に跡形もなく消え去っていた。
海は根こそぎ蒸発しており、スプーン状の大穴が広がるのみ。

以下略

11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/12/27(金) 16:59:40.46 ID:7PugKHHh0
「がは…、げほ、ッ………ぐ…」

大きく咳き込むと、血の代わりとでも言うかのように『未元物質』が吐き出された。

以下略

12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/12/27(金) 17:05:12.35 ID:7PugKHHh0
「…お？」

ふと、立ち止まる。
どこか遠くを見上げた彼は、一つ小さく舌打ちしてから足を向ける方向を変えた。

以下略

13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/12/27(金) 17:10:06.94 ID:7PugKHHh0
「…………、」

白い少年が、のそのそと起き上がった。
どうやら気絶していたらしい。

以下略

14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/27(金) 17:15:37.81 ID:7PugKHHh0
……『妹達』が消えたのに(比較的)冷静でいられるのは、まだ死んだという確証が無いからに他ならない。
もし『妹達』の衣服の切れ端でも落ちていようものなら、その瞬間怒髪衝天する自信がある。
しかしそれすらも見つからない。
はっきり言ってこの状況で彼女らの生存は絶望的だとは思うが、それでも可能性はある以上冷静さを失って見す見すその芽を摘む訳にはいかないのだ。

以下略

15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/12/27(金) 17:21:33.53 ID:7PugKHHh0
「元気してたか」

「オマエの顔を見ると気分が悪くなンだよ、消えろ」

「お変わりないようで何よりだ」

以下略

16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/12/27(金) 17:26:55.87 ID:7PugKHHh0
そして。
片や満身創痍、有限の破壊。
片や元気溌剌、無限の創造。
どちらが優勢かは余りにも明白だった。

以下略

17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/27(金) 17:32:28.13 ID:7PugKHHh0
しかし…その為に一方通行と手を組むという事に違和感を覚えるのだ。
何というか…水と油を混ぜるような…そんな絶対的違和感がそこにある。
垣根はその事に暫し葛藤し……遂に、釈然としないままに一方通行に手を差し伸べた。

以下略

18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/27(金) 17:39:15.03 ID:7PugKHHh0
白。
その一色に、一帯が塗り潰された。
数にして二万の軍勢から生み出される十二万の白い翼の矛先が、たった一人の少女へと向けられ、一斉に殺到する。

だが。

以下略

19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/27(金) 17:45:18.53 ID:7PugKHHh0
とにかく距離を取る為の急加速。
人の身で行うには余りに酷な動作を強いられた垣根の体が悲鳴をあげる。
彼の体が未元物質製でなければ、皮膚が剥がれたりしていたかもしれない。

少し遅れて、オティヌスの左手が前へと伸ばされる。

以下略

143Res/79.41 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ