過去ログ - 一方通行「痴女ファッションと垣根帝督と俺」 -SS速報VIP

過去ログ - 一方通行「痴女ファッションと垣根帝督と俺」

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57: ◆wIGwbeMIJg[saga]
2013/12/28(土) 21:26:15.45 ID:tSinnhX90
「………なぜ、だ」

勝者であるはずのオティヌスの表情は、愕然の一色で彩られていた。
それもそのはずだ。

58: ◆wIGwbeMIJg[saga]
2013/12/28(土) 21:31:50.64 ID:tSinnhX90
怒りとも恐怖とも取れない感情が腹の中で渦を巻いていく。
こんな事ならいっそあの時殺されていた方がマシだったとさえ思えた。
永遠に解消できない失態。
魚の骨が喉に刺さって取れなくなった時のようなむず痒さが鼓動に変換され、殷々として頭の中で鳴り響く。
ある意味、これがオティヌスにとって最も苦痛の大きい事態なのかもしれない。

以下略

59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/28(土) 21:35:31.94 ID:XbcXj3M70
野暮な事言うけど原作の一方さんとていとくんじゃこう上手くはやれないだろうなぁ

60: ◆wIGwbeMIJg[saga]
2013/12/28(土) 21:38:18.80 ID:ZUg7Ts5w0
「……何だと？」

「言葉通りの意味だよ。自惚れれば自惚れるほど自分が見えなくなるもんだ。自己完結して世界を知った気になっちまうんだよ」

以下略

61: ◆wIGwbeMIJg[saga]
2013/12/28(土) 21:43:09.02 ID:eQRiTBN30
あの男は言った。言ってしまった。
知りたくなかった答えを。見ないふりをしておきたかった事実を。
思考してはいけない。反芻してはいけない。迅速に記憶から除去しなければ、自身の根幹たる何かが崩壊してしまう。
なのに。
なのに。

以下略

62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/28(土) 21:44:52.79 ID:P8LN4rejO
その発想はなかった
読むたびに裏切られていくこの感じ、原作っぽくてすき

63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/28(土) 21:46:38.14 ID:XbcXj3M70
うむ。
惹き付けられる物があるな。

64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/28(土) 21:48:06.10 ID:tzgqcVA00
これは面白い！

65: ◆wIGwbeMIJg[saga]
2013/12/28(土) 21:49:17.98 ID:KYcqqn0u0
思い返せば始まりは誰かを守りたいという願いからだった。
誰かを守る力を持つべく魔術という概念に手を伸ばした。
魔術を知るうちに、魔神という到達点がちらつき始めた。

そこからは転落の一途だった。魔神に近付けば近付くほど敵が増えていくのを感じた。

以下略

66: ◆wIGwbeMIJg[saga]
2013/12/28(土) 21:53:28.28 ID:KYcqqn0u0
「私は…私、は………」

「…………自らを不完全と自覚した上で、もう一度世界を見渡してみる事だな。自分に足りないものを補ってくるれる存在が、そこには満ち溢れている」

「そんな事が、できる、のか……？何も知らない私に、そんな、事が……」

以下略

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