6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/29(日) 22:26:09.18 ID:YhnWZ6vZ0
「参ったな。流石に、疲れた」
辺りにある廃墟に入り、片っ端から話しを聞いたけど、あの男の言った通り。
皆が皆、同じ事を口にした。
弱者の住まうこの街。そもそも、街かどうかも分からないが。
ここには、まともな家など存在せず、目に映るのは廃墟、瓦礫、鬱々とした人々の顔。
後は、決して晴れる事のないであろう灰色の空。
晴れるのかもしれないけど、直感的に、僕はそう感じた。
「どうすればいい……」
長い間、歩き続けて分かった事と言えば、僕を知っている人が居ない事。
そして、僕は、この世界の全てを知らないと言う事だ。
この瓦礫や廃墟だらけの景色を見て落ち着きを取り戻している自分を、心底不思議に思う。
「仕方無い。一度、戻ろう」
まずは、始まりから辿ってみよう。
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