過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)3
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◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2014/10/20(月) 00:15:54.62 ID:DzuVp2QH0
パチュリー(……来た)
気配を察知して公園の出口の向こう側に眼をやると、一人の人間がこちらに向かって歩いてくる姿が見えた。
人払いしたはずのこの公園に足を運ぶということは、その人間こそがパチュリーの『敵(しんゆう)』なのだろう。
遠目に『敵』の姿を見て、特に気を引いたのはその容姿。
目測ではあるが、その人間の身長はパチュリーの腰程までしか無い。まるで幼子のようだ。
だがその歩き方は子供のようなたどたどしいものではなく、誇り高い貴族のような優雅な歩み方である。
子供のような姿と大人のような立ち振る舞い。矛盾する二つ特徴が強い違和感を生じさせる。
『敵』が公園の領域に足を踏み入れる。その瞬間、雲に隠されていた満月が顔を出し、公園をその光で照らしだす。
その光の色は純白ではなく紅。まるで月面に血液をぶちまけたかのような真紅である。
生理的な嫌悪感を覚える色であるが、その光に照らされても『敵』の優美さが薄れることは無い。
『敵』は若干呆けているパチュリーから少し離れた所に立ち止まり、
彼女の名を今でも変わらぬ友であるかのように、親しみを込めて『あだ名』で呼んだ。
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