過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)3
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◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2014/12/07(日) 23:50:08.62 ID:M7o1+COU0
スカーレット家が『吸血鬼の製造』の研究を始めたのは、屋敷に残されている文献によるとおよそ500年前。
一族が入手したとある書物を切欠として始まったと考えられている。
その書物の名は『ヴォルデンベルクの手記』。書物とは言うが、見た目はただの古いメモ帳にしか見えないものだ。
ヴォルデンベルクとは吸血鬼の専門家と『言われている』男爵の名であり、
そのメモ帳は彼が吸血鬼のことについて思考を巡らせる時に用いていたものと『考えられている』。
『言われている』だの『考えられている』だの、はっきりしない言い回しをしているその理由は、
ヴォルデンベルクという男が実在したという証拠が、全くと言っていいほど無いからだ。
この世に実在するあらゆる文献を探しても、その名前どころかそれらしき人物の影さえ掴むことができないのである。
彼の名は『ヴォルデンベルクの手記』に記された、彼自身のサインのみでしか確認されていない。
そんな存在するかもわからないような人間が書いた一冊のメモ帳。
それに書かれている内容も、著者と同じく存在が確認されていない怪物についての話。
普通の人間であれば間違いなく無用の長物として捨ててしまうであろうそれを、
スカーレット家はまるで家宝であるかのように厳重に管理してきた。
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