過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)3
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◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2014/12/08(月) 00:10:32.51 ID:S1HXT+V70
ヘンリー「しかし、その知識が周りの者に正当に評価されたことは一度も無い」
レミリア「……それは何故ですか?」
ヘンリー「それは我々以外の魔術師にとって、吸血鬼は『存在しないもの』だからだ」
ヘンリー「有史に於いて、吸血鬼には我々も含め誰一人として会ったことは無い。
故に魔術師達は、吸血鬼は存在しないと結論付けた」
ヘンリー「それに吸血鬼の力は世界のバランスを崩しかねないものだからな。 存在しないものとして考えた方が、
魔術師にとっては色々と都合が良かったりするのだよ」
ヘンリー「そして、その存在しないものを研究し、あまつさえそれと同等な存在になろうとしている我々の行動は、
彼らにとってはあまりにも愚か過ぎるものと映るというわけだ。 嘆かわしいことではあるが」
レミリア「……」
自身のスカーレット家が周囲の人間から嘲笑われているという現実。
その事実は、レミリアにとって初めて耳にすることであった。
父親から教えられていたことは何れも、一族がこれまで成してきた功績の話ばかりだったからである。
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