過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)3
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◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2014/12/08(月) 00:11:37.42 ID:S1HXT+V70
恐らく、ヘンリーは精神的に幼い自分の娘が傷つくことがないように、自分たちを取り巻く風評を伏せていたのだろう。
また、彼は娘を魔術師達が多く集まる場所に連れて行ったことがない。
それも、他の魔術師達の心無い嘲弄から守るためなのだ。
しかし今日、レミリアはスカーレット家の立場の現状を初めて知らされることになった。
自身の一族が、そして尊敬している父親が姿も知らない人間達に後ろから嗤われている。
それを知った彼女の心境は如何様なものなのだろうか。それは、彼女にしかわからない。
ただ少なくとも、『不快』と断じることができる感情が宿ったことは確かであった。
そんなレミリアを知ってか知らずか、ヘンリーは『だが』と前置きして話を続ける。
ヘンリー「実は、そんな風評を吹き飛ばす朗報が今日耳に入ってな」
ルーシー「風評を吹き飛ばす? ついに吸血鬼が見つかったの?」
ヘンリー「いや、そこまでではない。 それであれば、今頃大騒ぎになっているはずだ」
ヘンリー「少なくともこんな所で、私がのんびりなどしているはずがない」
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