過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)3
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718
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◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2015/01/12(月) 23:46:52.17 ID:S3Tdxt4N0
ヘンリーは黒板の前の椅子に座り、何ともわからぬような視線で以って友人を見つめる。
先ほど感じたものとはまた違った、感情の底が知れない無機質な眼。
以下略
719
:
◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2015/01/12(月) 23:48:07.94 ID:S3Tdxt4N0
ロータス「その事実に気がついた『最大主教』は、スカーレット一族の研究が吸血鬼の量産に結び付く可能性を懸念した」
ロータス「『人間を吸血鬼にする魔術』。 吸血鬼の存在が絵空事なのであれば、注意を向ける価値すら無いはずのもの」
以下略
720
:
◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2015/01/12(月) 23:49:14.95 ID:S3Tdxt4N0
ロータス「『最大主教』は君に、これまで一族が行った吸血鬼に関わる全ての魔術研究の破棄と、
所有している『ヴォルデンベルクの手記』の即時引き渡しを求めている」
ヘンリー「勝手なものだな。 これまで見向きもしなかったくせに、可能性が生まれた途端奪い取るつもりかね?」
以下略
721
:
◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2015/01/12(月) 23:50:29.71 ID:S3Tdxt4N0
ヘンリーは天井を見上げつつ、瞼を閉じて思案にふける。
部屋に流れる沈黙。眼に見えぬ重圧が二人の体に重くのしかかる。
以下略
722
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◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2015/01/12(月) 23:52:09.37 ID:S3Tdxt4N0
ロータスの哀願とも言える言葉が部屋の中に響き続ける。
自分の親友の身に危険が迫っているのだ。彼の内心の荒れ具合は想像に難くない。
彼は何としてでも、親友にイギリス清教から提示された条件を飲んでもらいたいのだろう。
以下略
723
:
◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2015/01/12(月) 23:53:18.29 ID:S3Tdxt4N0
スカーレット一族が持つ500年以上にも及ぶ魔術の歴史。その長さは魔術の世界の中でも数限られたものだ。
中世において活発となった『異端審問(インクィジション)』と『魔女狩り』。
それらの禁圧を乗り越えた上でその魔術を現在まで受け継ぐなど、余程の信念と運がなければ成し遂げられないだろう。
以下略
724
:
◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2015/01/12(月) 23:54:29.54 ID:S3Tdxt4N0
ヘンリー「あの魔術は私の全てであり、あれ無くしては『私』という存在は成り立たないと言ってもいい」
ヘンリー「それをイギリス清教は、私からあの魔術のみならず、更には一族の根源とも言える魔道書までも奪い取ろうとしている」
以下略
725
:
◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2015/01/12(月) 23:56:12.78 ID:S3Tdxt4N0
余りにもの衝撃に、ロータスの頭の中が真っ白になる。
命令に従わないということは、自ら破滅の道を歩むと同じ事。
イギリス清教は自分の敵と見なしたものに対して、絶対に容赦しないのだ。
彼らを敵に回して無事でいられるなど、あり得るはずもない。
以下略
726
:
◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2015/01/12(月) 23:57:22.97 ID:S3Tdxt4N0
彼の必死の思いは伝わらず、それどころか面に向かって『お前は敵だ』と言われてしまう。
もはや自分が何を言おうと彼に考えを改める気は無いということが、否が応にも理解できてしまった。
以下略
727
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◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2015/01/12(月) 23:58:30.67 ID:S3Tdxt4N0
ロータス「……わかったよ」
以下略
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