過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)3
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◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2015/02/08(日) 23:22:56.69 ID:wQK87Klo0
メリッサ「そんなに落ち込まないでください」
ロータス「……メリッサ」
メリッサ「この事態を引き起こしてしまったのは、貴方のせいではありません」
メリッサ「貴方ではなく他の誰が説得したとしても、恐らく同じ結果になっていたでしょう」
メリッサ「ヘンリー様は自身の研究に誇りを持っておられましたから……」
メリッサ「『吸血殺し』が見つかった時点で、こうなることは必然だったのだと思います」
メリッサはそう話しながら肩を落とす夫を慰める。だが、それでもロータスの顔は浮かないままだ。
ヘンリーが先祖代々に渡って行っている研究に対して、並々ならぬ心血を注いでいるということは理解している。
彼は自身の研究の話題を話している時、普段では見られないほど活き活きとした表情をしていたからだ。
ロータス自身、そんな彼の様子を傍から見ているのは好きだったし、
周りから指される後ろ指をものともしない精神力に対しても、かなりの尊敬の念を送っていたのだから。
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