過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)3
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◆A0cfz0tVgA
[saga sage]
2015/04/12(日) 23:58:42.52 ID:EUwQIQp20
パチュリー(突破してくる!?)
だがそれにも拘わらず、真紅の槍は壁を易々と突き抜けてくる。
さながら、濡れた指で障子紙に穴を開けるかのようだ。
それでいて、勢いは全く衰える気配を見せない。このままでは間違いなくパチュリーの下まで到達する。
あれを防ぐことは不可能。ならば避けるしかない。
そう判断したパチュリーは即座に槍の進路の脇に飛び退いた。
槍が鋭い風切り音を立てて、先ほどまで彼女が立っていた場所を通り抜ける。
そしてそのまま100メートルほど飛んでいくと、槍はかき消えるようにして消滅した。
パチュリー(あの子は――――)
槍の行く末を見届けたパチュリーは、それが飛んできた方向を即座に見やる。
しかし、そこには人影の姿はなく、薙ぎ倒された木々の残骸があるのみだ。
槍の投擲主は何処に消えたのか?
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